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掲載開始日:2012年3月15日更新日:2012年3月15日

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平成23年度第11回知事とのふれあいフォーラム

第11回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)

内容

開催日時等

開催日

平成24年3月15日(木曜)午後1時30分から午後3時15分まで

場所

高原町役場

参加者

高原町の皆さん32名
知事

ふれあいフォーラムの内容

 知事挨拶

昨年1月21日の知事就任当日に鳥インフルエンザが発生し、その5日後に新燃岳が噴火した。大変な驚きであった。まさか宮崎で火山対策をするとは思わなかったが、町も県も国も一体となり対策に取り組んできた。町長のリーダーシップのもと、次に向けての備えもしっかりしていただいている。
フォーラム前に、東霧島神社と狭野神社を訪問した。今年は古事記編さん1300年に当たる。古事記の3分の2は宮崎が舞台で、高原町は神武天皇のふるさとだと言われている。古事記を見直してみると、県内の各地域に素材があるので、その貴重さ、大切さを改めて見つめ直し、全国に向けて発信しながら元気を出していきたい。今年はぜひ「岩戸開き」の年にしたい。
平成24年度の当初予算を、今県議会で審議していただいている。防災力の強化と経済の活性化に力を入れたので、しっかりと取り組んでまいりたい。
今、東日本大震災のがれきの処理という難題に直面している。国が示す安全の基準と国民が受け取る安心とのギャップが残念ながら開いてしまっている。がれきの受け入れは、基本的には処理施設を有する市町村長の判断であるが、県議会からは、口蹄疫以来全国から大変お世話になった本県は恩返しの意味からも受け入れるべきで、市町村長が慎重姿勢であれば、知事が前向きに市町村長を説得すべきだという提言をいただいた。今度の土曜日には市町村長と意見交換をする予定である。
私は「対話と協働」を掲げている。皆さんとの意見交換でお互いのギャップを埋め、認識を近づけ、よりよい答えを見出していくことが大事だと思う。本日は忌憚のない意見をいただきたい。

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 フォーラムの様子

(写真)平成23年度第11回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子1

(写真)平成23年度第11回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子2

高原町の皆さん32名が参加しました。

(写真)平成23年度第11回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子3

(写真)平成23年度第11回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子4

県政や地域の課題等について活発な意見交換が行われました。

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主な意見等

参加者
東日本大震災のがれきについて、処理が進まないと復興も出来ないと思う。高原町は新燃岳の噴火で全国の皆さんから支援していただいたし、本県は口蹄疫でも全国から支援していただいた。恩返しの意味でも真剣に受け入れを検討すべきだと思う。
口蹄疫ウイルスの水際防疫について、空港や港などの対策を徹底しなければいけないと思うが、知事の考えをお聞きしたい。
古事記編さん1300年について、住民がその土地の神話・伝説を知り、一緒になって取り組むべきだと知事が言われているが、そのとおりだと思う。

知事
がれき処理の問題は、住民の皆さんがどう考えるかが一番大事であり、住民の皆さんの声を一番分かっている市町村長の判断を尊重すべきで、しっかり議論していきたいというのが私のスタンスである。
口蹄疫の水際対策は本当に大事である。宮崎空港は消毒マットがたくさん敷いてあるが、ほかの空港が宮崎空港と同じレベルではないと思う。国に対しては水際対策をしっかりおこなうよう要望していきたい。
古事記編さん1300年は、それぞれの市町村でも改めて地域の宝を見つめ直し、それをしっかりPRしていくことが大切だと思う。

参加者
高原高校は来年3月で閉校になる。跡地の利用について、本町に財政負担がなくメリットのある利活用ができればいいと思うが、知事の考えを聞きたい。

知事
いろいろなアイデアを地元からもいただき、意見交換していきたいと思う。

参加者
昨年から今年にかけて高原町の復興事業として、東京や大阪などで観光宣伝や物産販売をおこなった。県外で、高千穂峰のふもとから来たと紹介したら、高千穂町と思われていた。西諸県地域は新燃岳の噴火により非常に苦しんだので、えびの市、小林市、高原町の観光宣伝を県でもぜひお願いしたい。

知事
今年1月に古事記編さん1300年に関係する県の知事と東京でシンポジウムをした時に、天孫降臨には北の高千穂(高千穂町)と南の高千穂(高千穂峰)の2つの説があると説明した。高千穂峰と高千穂町をしっかりスライドでお見せして、高千穂峰の山頂にある「天の逆鉾」もしっかりPRした。高千穂町は今県内で最も観光客が訪れる観光地である。2つの説があるからしっかりPRし、高千穂町にいったら高原町にもおこなってみようと導く展開もあると思う。

参加者
現政権はTPP参加の方向で交渉を始めているが、第一次産業の農業を守るためにも、地元選出国会議員、経済団体、そして行政一体となって対応してもらいたい。

知事
TPPの話は分からないことが多いので、国に対して説明を求めていく。現状では関税が全て撤廃されるTPPへの参加は反対というのが基本的なスタンスである。国に対しては、農業をどのように守っていくのかしっかり考えていただきたい、方針を出していただきたいと言い続けていきたいと思う。

参加者
町内のフリーウェイ工業団地が早くいっぱいになるように企業誘致をおこなってほしい。
一昨年、高原町では交番が駐在所になり、常駐の警察官が減った。私たち町民の安全・安心のために元の交番に戻してほしい。ぜひ知事のほうからも後押しをしてほしい。

知事
フリーウェイ工業団地は最近相次いで企業の進出があった。六次産業化や農商工連携が言われている中で、そういった関係の企業立地があったことは今後への大きなヒントになる。地域の強みである農業を生かした企業立地に今後とも取り組んでいきたいと思う。
交番・駐在所の問題は、警察がどういう基準で整理しているのか分からないが、そのような声があることは、警察に伝えたいと思う。

参加者
男女共同参画社会づくりのアドバイザーをしている。まちおこしのためには、男女共同参画の視点を持ったリーダーの養成が不可欠である。リーダーや人材を育成するため、今後とも県の予算を必ず組んでいただきたい。
男女共同参画社会というと、女性の問題みたいに捉えられがちだが、男性にとっても大変重要な問題である。女性が元気な地域は非常に明るく活発で、また男性もそういう女性たちを評価している。知事の考えをお聞かせください。

知事
女性の視点を生かしていろいろな地域づくりに取り組んでいくことは本当に重要であるとの認識である。
県では審議会への女性委員の登用ということで、数字だけを捉えると全国でトップレベルのほぼ5割に近いが、県庁の幹部への女性の登用がまだまだ少ないということで、今積極的に取り組んでいる。
この重要なテーマを今後とも考えていきたいと思う。

参加者
鳥インフルエンザあるいは口蹄疫が発生するたびに、仲間と消毒作業に従事してきたが、消毒ポイントを設置するにあたって、機材器具等の段取りなど初動作業がうまくいかない。そこで、消毒ポイント沿いに引き込み道路を設け、あらかじめそこに消毒槽を設置できないか。県境の湧水町あたりでは既に数カ所設けている。

知事
防疫体制の中で、常設の消毒ポイントを設置してほしいとのご意見だと思うが、常設とするかどうかは、コストの問題もあるし、飼料や畜産の関係者がどれくらい通行しているかなど、場所の選定も検討する必要がある。消毒ポイントをどこに置くかなどのシミュレーションをしておけば、鳥インフルエンザや口蹄疫が仮に発生した場合でも、初動作業等のスピードアップは図れると思う。ご意見として承りたい。

参加者
口蹄疫のまん延防止のために、県から人工授精の自粛について要請があったが、自家受精が対象外であることが周知されていなかった。県からの運賃助成や価格保証対策は、人工授精の自粛の有無に関係なくおこなわれており、不公平感を持っている農家がいる。
また、子牛競り市への出荷頭数の平準化のため、一昨年、昨年と新たな導入助成金を要望したが、満足いく回答はなかった。生産者としては、子牛の出荷頭数が平準化することが復興だと思っている。JAから5万円、町から2万5千円財政負担をしてもらったが、県にも対策をお願いしたい。

知事
人工授精の自粛については、不公平感が生じたのであれば大変申し訳ない。自粛の通達が徹底していなかったのか、どういう要請であるべきなのか、今後検証する必要があると思う。
また、子牛の出荷頭数の平準化については、出荷する側の対策と購入する側の対策について役割分担ができているのかもしれないが、どうなんでしょうか

西諸県農林振興局長
地元の要望については、本庁サイドにも伝えているし、直接要望を頂いたという経緯があったが、財政的な事情等もあり、皆さまに非常に不満が残っていることは認識している。平成23年度限りとしていた導入事業を継続事業とするなどの対策はとったが、十分な対応ができていないことは大変申し訳なく思っている。

知事
ご意見をしっかり受け止めて、今後も含めてどういう対策をすべきかよく考えていきたい。

参加者
高原町では、下水道事業をせず、合併浄化槽の設置により対応することとしており、国、県、町の補助のもと、助成金をもらっているが、年度末には助成金が足りなくなり、翌年度回しという場合もある。浄化槽の普及による環境美化を進めるためにも、助成金の確保について、県も早めに対応し、国にも働きかけてほしい。

知事
浄化槽の整備は大変重要だと思う。現場のニーズに予算的な対応ができていないのであれば、予算の確保に向けて努力していく必要があると思う。

参加者
交通指導員として交差点で指導しているが、1本の標柱に標識が7枚ぐらいあるものがあり、2~3秒でその標識を判断するのは難しい。運転手や歩行者のマナーの問題もあるが、高齢者の事故が多いということもあるので、見分けやすい標識を作ることができれば交通事故は少なくなると思う。

知事
県の広報紙4月号の知事コラムでも交通事故問題について書かせてもらっており、私としても気になるところである。高齢者でも見やすい標識にすることは、大変重要な事だと思う。問題を受け止めて、これからもしっかり取り組んでいきたい。

参加者
高原高校の跡地利用で、農場以外の土地の部分を子どもたちの農業体験の場にできないかと考えている。祖父母は農業をしているが、牛を触ったことがないという子どももたくさんいる。

知事
高原高校の跡地利用については、農場の一部を小林秀峰高校の農業科で使用するほか、稲作実習に活用するアイデアもある。日向市の例で、農業経験者OBが子どもたちに農業体験させる取り組みをしているところもあり、シニアの方の生きがいにも通じるもので、このようなことも一つのアイデアかなと思う。

参加者
東日本大震災のがれきを受け入れることとなった場合、メディアが報道することで、宮崎県の野菜や米に対する風評被害が広がらないか懸念している。

知事
風評被害については、インターネットなどで情報が拡散すると大変なことになる。しかし、それを恐れてはがれき処理が進まないので、国は、風評被害に責任を持つと言っているが、国民の納得のいくような、本当に安心できるところまでは理解されていない。がれき処理の問題は、どういう解決策があるかしっかり議論して、一つ一つの声を大事にする、みんなの理解を積み上げていく、そのプロセスが大事だと思う。

参加者
少子高齢化の問題が盛んに言われているが、田舎では、高校や大学を卒業した若者が都会に就職して、地元に残らないという現状がある。少しでも人口の流出を食い止めるための方策として、企業の進出を促すために、工業団地の地代を安くするなどの方法は考えられないか。

知事
人口の減少を食い止めるためには、産業を振興し雇用の場を確保することが重要だと思う。県有となった工業団地の土地については、買い取りだけではなく、リース方式でも企業立地が可能となっている。また、企業立地の補助金についても、本県は、全国的に見てかなり手厚い方だと思うので、今後も全力で取り組んでいきたいと思う。

参加者
西諸県地域の高校には、医学部などを目指す子どもたちが学ぶ学科がないので、小林高校に理数科を設けるなど、地元で学ぶ意欲を持てる環境にしてほしい。

知事
今高校のあり方の議論がなされている中で、子どもたちにとって良い教育環境とはどのようなものか、真剣に議論していくことと、どういう特徴を出していくのか考えることが大切だと思う。理数科のような進学コース的なものを作るのも一つの方向だと思うので、地域と一緒になって考えていくことが大事だと思う。

参加者
3点お伺いしたい。1点目は、西諸県地域の小児科の数の少なさについて。2点目は、外国資本による水源地取得の問題について。3点目は、パチンコのCMが昼間から流れているが、条例などで規制できないかについて。

知事
小児科の問題は、宮崎などの都市部に集中しているという偏在の問題がある。医師確保の取り組みとともに、県の医療計画で「こども医療圏」というものをブロック単位で設定するなど、工夫して医療の提供に取り組んでいる。
外国資本による水源地取得の問題については、小林市など水を守る条例などに取り組んでいるところもあるので、それらの市町村とも一緒になって考えていきたいと思う。
パチンコのCMについては、業界の自主規制で随分減ったのではないかと思う。県としての規制は難しい面もあるが、一つの問題意識として受け止めたいと思う。

参加者
先日女性会議の総会におこなったが、婦人会館を利用する方は県庁外来駐車場は利用できないと係員から言われて、遠くの民間駐車場に止めて会議にやっと間に合った。何か改善はできないか。

知事
現場の状況がよく分からないが、大変不便をおかけしたと受けとめている。

参加者
地域が元気になるためには、地域の人口を増やす必要があるが、子どもの数が減少し学校が複式学級になると、将来学校がなくなることを懸念して、子育てをする若い世代が地域に帰って来ないという話を聞く。複式学級になると、その分先生の数も減るが、大きい学校と同じように、運動会や入学式、卒業式などの学校行事はあるので、先生の負担は大きい。予算の関係もあると思うが、きめ細かな教育を実現するためにも、先生の確保をお願いしたい。

知事
複式学級がいいのか、単体のクラスで先生をたくさん確保するのがいいのか、いろいろな議論があるところだが、現場や地域の思いとして受け止めさせていただきたい。

参加者
高原町は、2010年に霧島ジオパークに認定されたが、この大自然に恵まれた町をいかに活性化したらよいのかいつも思案している。知事をはじめ「みやざき大使」や観光に携わる方々には、今以上に郷土芸能や郷土料理などのPRやイメージアップなどについて協力をお願いしたい。

知事
今年は古事記編さん1300年記念の事業もあるので、これを契機に、しっかり宮崎の魅力のPRに努めていきたいと思う。

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