掲載開始日:2022年1月27日更新日:2023年10月26日

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リハビリテーションについて

リハビリテーション

リハビリテーションは、医師の診断と指示のもとで、リハビリスタッフ(セラピスト/理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が、それぞれマンツーマン体制(場合によっては複数職種)で行なっています。持っている能力を最大限に発揮できるようにお子さんの発達とご家族の育児援助を行います。装具・歩行器・車椅子・起立保持具・座位保持装置などの補装具の紹介や製作にも関与します。
また、障がい児等療育支援事業として、それぞれの療法士の専門性を活かし、各種関係機関や支援学校・保育所などの職員の方々と情報交換し連携を深め、相談支援および訪問指導を行い、お子さんやご家族へのより良い生活支援ができるよう努めています。

入所、外来いずれの利用形態も機能障がいや課題のみに焦点を当てるのではなく、子どもと家族中心に据え、家庭生活を基盤とした具体的な感覚運動機能の獲得や支援を目指しています。

理学療法(PT)

基本的な姿勢や動作の獲得、日常生活の向上を目指します。そのために、お子さんに必要な運動機能への働きかけやアドバイスを行なっています。基本的な身体活動(座る・立つなどの姿勢を保つ能力、寝返る・起き上がるなどの姿勢を変える能力、這う・歩くなどの移動する能力)の運動機能全般の発達をサポートし、ご家族の療育支援を行います。

理学療法

入所児童

理学療法士1人あたり3~5名程度の入所児童を担当します。外来利用者数の増加に伴い、最低1週間に1回の頻度で理学療法を行うようにしています。看護科及び指導担当との連携については、病棟での生活状態や課題についての検討を行うことで、「できるADLとしているADL」のギャップを確認・調整することにつなげています。親子入所児及び手術後の児童については、原則として毎日リハビリテーションを行なっています。

外来利用者

外来利用者は、一般外来、通園保育、支援学校通学児童に分類されます。理学療法士8名で600名前後の外来利用者を担当しています。

作業療法(OT)

お子さんの生活環境を考慮し、遊び、身の回りの動作(食事や着替えなど)の練習、学習の準備(書字や文具の使い方など)を行います。

作業療法(左)

作業療法(中)

作業療法(右)

入所児童

対象児童に対して、基本的に週に1回の治療を行なっています。なお、親子入所利用者については、目的や必要性に応じて回数を設定しています。また、食事など、実生活場面での助言等も行なっています。

外来利用者

外来利用者は、理学療法と同じく一般外来、通園保育、支援学校児童のグループに分類されます。作業療法士4名で200名程度(新規利用者や終了者により変動あり)を担当しています。利用目的により、おおむね1ヶ月に1回~2回程度の治療を行なっています。

障がい児等療育支援事業

理学療法士と同じく、作業療法士も障がい児等療育支援事業の事業として、巡回療育相談に参加しています。作業療法の専門性や相談内容を考慮し、主に支援学校在学生を対象とした巡回療育相談に対応しています。また、個別の相談依頼に対しても訪問指導を行います。

言語聴覚療法(ST)

「食べる」ことに困っているお子さんに対して、食べる機能についての評価を行い、食べる意欲や機能の向上に向けた支援を行います。飲み込みの検査(嚥下造影検査)も実施しています。

入所児童

対象児童に対して、言語聴覚士2名で1回/週のリハビリテーションを実施しています。また、入所児の摂食機能療法実施計画書を医師・看護師・管理栄養士と共に作成しています。親子入所利用者については、必要に応じて1~5回/週のリハビリを行い、ホームプログラムの作成支援、就学前支援等に対応しています。特に摂食のニーズの高い入所に対しては言語聴覚士が中心となり支援を展開します。

外来利用者

外来利用者は、理学療法、作業療法と同じく一般外来、支援学校通学児童のグループに分類されます。言語聴覚士2名で170名程度を担当しています。

障がい児等療育支援事業

理学療法士、作業療法士とともに、巡回療育相談(支援学校、依頼があった地域)に参加しています。また、依頼のあった支援学校・施設に対して、理学療法士、作業療法士とともに施設に出向いて支援を行なっています。

VF(嚥下造影検査)

嚥下機能を評価し、治療へ反映させています。

摂食委員会

毎月1回開催し、摂食の問題に対して検討を行い、医師・病棟看護師・管理栄養士・言語聴覚士間で情報共有をしています。

お問い合わせ

県立こども療育センター  

〒889-1601 宮崎市清武町木原4257の8

ファクス:0985-85-6501

メールアドレス:kodomoryoiku-c@pref.miyazaki.lg.jp