掲載開始日:2021年4月1日更新日:2021年4月1日

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生産流通部

研究方針

1.残留農薬

農産物の輸出拡大、使用農薬の多様化に対応するため、迅速分析法が未確立な農薬成分を対象に、残留農薬分析技術の開発に取り組みます。

2.機能性・おいしさ

食の機能性に対する関心が高まる中、農産物の付加価値向上を図るため、栄養・機能性成分の分析技術開発を行うとともに、農産物中の成分を網羅的に解析できるメタボロミクス技術を活用し、農産物のおいしさに寄与する成分の特定に向けた技術開発に取り組みます。

3.流通

農産物の輸出拡大や遠距離流通に対応するため、主要花き類の日持ち向上並びに青果物の品質保持技術の確立に取り組みます。

最近の試験研究成果

1.機能性成分の迅速分析法開発

食の機能性に対する関心の高まりの中で、機能性表示食品の商品化を促進するため、加工用ホウレンソウに含まれるルテインの迅速分析法を開発しました。迅速分析法による分析時間は、従来法の4分の1となり、大幅に短縮されています。

ルテインの迅速分析法の図

ルテインの迅速分析法

機能性表示食品パッケージ(冷凍ホウレンソウ)

機能性表示食品パッケージ

2.メタボロミクス技術を活用したピーマンの産地分類化

農産物に含まれる成分を網羅的に分析できるメタボロミクス技術を活用した成分分析により、ピーマンに含まれる23成分の一斉分析が可能となりました。また、それにより成分分析によって産地の分類を行うことが可能になりました。

メタボロミクス手法の図

メタボロミクス手法

ピーマンの産地分類化の図

ピーマンの産地分類化

今後の研究

  1. 県産農産物の栄養・機能性表示販売による高付加価値化に向けた機能性成分分析技術の高度化を図るとともに、おいしさの指標成分の特定と栽培技術へのフィードバックを目指します。
  2. 迅速で高精度な残留農薬分析技術の開発を進め、分析可能農薬成分の追加拡大に努めます。

お問い合わせ

宮崎県総合農業試験場  

〒880-0212 宮崎県宮崎市佐土原町下那珂5805

ファクス:0985-73-2127

メールアドレス:sogonogyoshikenjo@pref.miyazaki.lg.jp