掲載開始日:2019年5月30日更新日:2019年5月30日

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資料編各巻の概要

考古1

本巻は、県内で確認された数多くの考古資料のうち、先土器時代5、縄文時代63、弥生時代59、合計127の遺跡解説を県内外の研究者30名に依頼し収録したものです。

収録に当たって、できるだけ新しい発掘の成果を取り入れるとともに、図版・写真を多用し、分かりやすい記述に努めています。特に、それぞれの遺跡ごとに5万分の1の位置図を付し、章の最後には利用の便に供するため、各時代ごとの主要遺跡分布図を折り込みとして付けております。
また、これらの遣跡がいつどのような形で発掘・調査されてきたのかという歴史的背景としての研究史や、遺跡の立地している自然環境についても記載しています。

研究史では、「宮崎県考古学の歩みと展望」と題し、江戸時代から現代に至る主要な調査を紹介し、自然環境では、特に地形、地質の面からの特性を記述しています。

なお、これらの本編とは別に、付編として、文献目録、文献資料抄録、用語解説、年表も収録しています。これは、本編をより理解しやすくするためのものであり、文献目録では約1,300件を収録し、文献資料抄録では、江戸時代から明治・大正時代にかけての県内の遺跡に関する資料を収録しており、特に「日向国諸県郡本荘村古陵墓図説(ひゅうがのくにもろかたぐんほんじょうむらこりょうぼずせつ)」や江戸時代の文献など貴重な資料を紹介しております。

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考古2

本巻は、県内の古墳時代の遺跡解説を中心に構成しています。県内の古墳時代の遺跡は、西都原古墳群をはじめとする古墳群や、南九州の墓制として注目される地下式横穴など数多く知られていますが、その中から、県内主要古墳時代遺跡150項目を、県北から県南にかけて、各河川流域ごとに収録しました。

それぞれの遺跡解説には、位置図を付け、図面・写真を多く使い、見やすくなるよう心掛けました。特に、古墳群や大型の古墳は、なるべくその実態が観察できるように、航空写真もできるだけ収録しています。また、付図として、西都原古墳群の古墳分布図も収録しました。

また、宮崎県の考古学を語る上で重要な大正年間の西都原古墳群発掘に関する資料や、地下式横穴から数多く発見される人骨を宮崎県の古墳時代人骨として収録し、遺跡解説理解の一助としています。

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民俗1

県全域にわたって民俗調査を実施し、民俗地図や写真を多用し、分かりやすく庶民の歩みと暮らしぶりを紹介した生活誌です。

〔第一章業〕

人々の生活を支えてきた生業(稲作・畑作・工芸作物・畜産・山林業・漁業・鉱山)と諸職に関する技術・儀礼伝承などを豊富に収録しています。

〔第二章猟と焼畑〕

田國男(注意)により全国的に知られた山村の狩猟と焼畑の特異な技術・儀礼伝承に関して、実地調査をもとに、現状を含め記載しています。

<注意>

田國男明治8年(1875)~昭和37年(1962)

日本民俗学の樹立者。農商務省時代に、全国の農山村に残る地方習俗や伝承などに注目し、民俗調査を行いました。椎葉村の狩猟習慣を記録した「後狩詞記」(のちのかりこどばのき)や、また、東北遠野郷の習俗・口碑を記録した「遠野物語」等の著作があります。

〔第三章通・交易・情報〕

古来、情報の伝達経路であった河川と道、そこで行われた行商や交易、また現代へ続く情報伝達の歩みを紹介しています。

〔第四章・食・住〕

や木綿を通してみる庶民の衣服、風土に根付いた郷土の料理、また暮らしの中心となる民家を紹介しています。

〔第五章会生活〕

と人、村と村のつながりがどのように保たれてきたか、家族・親族・村落組織と機能を抽出し収録しています。

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民俗2

暮らしの中に生き続ける信仰伝承を主体に構成しています。県下全域に及ぶ、聞き書きによる庶民の文化誌です。

〔第六章間信仰〕

地の霊山を訪れ、山岳信仰にまつわる伝承や現状を記録しており、田の神信仰をはじめ、民間の巫術者や隠れ念仏にまで言及しています。

〔第七章の一生〕

産と育児、婚姻、葬送の儀礼や墓制、さらに年忌と厄年といった人生儀礼に関する伝承を収録しています。

〔第八章中行事と祭り〕

全国的に知られたものから隠れたものまで、季節ごとの年中行事と分類別の伝統の祭りを紹介、現代の祭りまで及んでいます。

〔第九章楽〕

県域に分布する神楽を分類し、地域との関わりを明らかにし、その特色について記載しています。神楽の構成にも触れ、神楽継承の実態を記録しています。

〔第十章俗芸能と民謡〕

田楽と田遊び・風流・人形芝居・地歌舞伎など、県下の民俗芸能を紹介しています。五つの河川を座標とし、地域別に民謡を取り上げ、その代表的歌い手も紹介しています。

〔第十一章間説話と子供の遊び〕

内各地の民間説話を収集・分類し、県民性について触れています。また、季節ごとや地域別に、ことば遊び・わらべ唄・玩具などについて紹介しています。

〔第十二章間知識と方言・地名〕

生活の知恵としての言語伝承・ことわざ・民間医療に関する事例を収載し、日向方言と諸県方言について紹介しています。県内地名の由来の意味を解説しています。

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