
宮崎県感染症発生動向調査2025年第6号
第27巻第6号 [宮崎県第6週(2/3〜2/9) 全国第5週(1/27〜2/2)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和7年第6週の発生動向
全数報告の感染症(6週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核2例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:劇症型溶血性レンサ球菌感染症1例、播種性クリプトコックス症1例、百日咳14例。

全数把握対象疾患累積報告数(2025年 第1週〜第6週 保健所受理分)

( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は977人(定点当たり23.3)で、前週比84%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患は特になく、減少した主な疾患はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎及び感染性胃腸炎であった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【インフルエンザ】
報告数は210人(3.6)で、前週比60%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(38.1)の約0.1倍であった。延岡(6.9)、宮崎市(5.1)、日南(5.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約8割を占めた。
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は273人(4.7)で、前週比82%と減少した。高千穂(16.0)、延岡(6.7)、都城(6.4)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約4割、60歳以上が全体の約3割を占めた。
【感染性胃腸炎】
報告数は295人(8.2)で、前週比84%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(9.9)の約0.8倍であった。小林(22.0)、中央(10.0)、都城(9.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から4歳が全体の約4割を占めた。
*新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値

基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:報告数は4例(定点当たり0.6)で、前週比4倍と増加した。高鍋(2例)、宮崎市(1例)、日向(1例)保健所から報告があった。年齢は5〜9歳が3例、0〜4歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
新型コロナウイルスゲノム解析結果情報(衛生環境研究所微生物部)

○第52-6週はXEC系統が50%、KP.3.1系統が約36%を占めている。
※XECはKS.1.1とKP.3.3の組換え株で、現在、日本、欧米で流行している。また、XENはKP.1.1.6とJN1.11.1の組換え株である。
ゲノム解析は概ね前週の検体を用いて実施している。なお、解析検体数が多くない場合は割合の変動が大きくなる。
衛生環境研究所においては、県内医療機関の協力のもと、新型コロナウイルスのPCR陽性となった検体を毎週収集し、ゲノム解析を実施している。
全国2025年5週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比86%と減少した。なお、前週と比較して増加した主な疾患はRSウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎で、減少した主な疾患はインフルエンザであった。
インフルエンザの報告数は28,943人(5.9)で前週比53%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(38.0)の約0.2倍であった。山形県(16.0)、新潟県(14.9)、沖縄県(13.3)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約7割を占めた。
新型コロナウイルス感染症の報告数は29,869人(6.1)で前週比100%と横ばいであった。長野県(8.6)、宮城県(8.4)、福島県(8.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約4割、60歳以上が全体の約2割を占めた。
マイコプラズマ肺炎の報告数は296人(0.6)で前週比98%とほぼ横ばいであった。福井県(2.8)、青森県(2.0)、岐阜県(1.6)からの報告が多く、本県の定点当たり報告数は0.1であった。全国の年齢群別では15歳未満が全体の約8割を占めた。
* 新型コロナウイルス感染症流行前5年間(2015−2019)の
当該週、前週、後週(計15週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第6週、全国第5週(再掲)》
県内第6週 新型コロナウイルス感染症発生動向
2月3日〜2月9日までの1週間で273人(4.7)の報告があり、前週比82%と減少した。高千穂(16.0)、延岡(6.7)、都城(6.4)保健所管内からの報告が多かった。

全国第5週 新型コロナウイルス感染症発生動向
1月27日〜2月2日までの1週間で29,869人(6.1)の報告があり、前週比100%と横ばいであった。長野県(8.6)、宮城県(8.4)、福島県(8.2)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の4割、60歳以上が全体の約2割を占めた。
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