宮崎県感染症発生動向調査2024年第38号
第26巻第38号 [宮崎県第38週 (9/16〜9/22) 全国第37週(9/9〜9/15)]
宮崎県感染症週報
宮崎県感染症情報センター
宮崎県薬務感染症対策課
宮崎県衛生環境研究所
令和6年第38週の発生動向
トピックス
- インフルエンザ(定点把握対象の疾患)
第38週では日南保健所管内の定点当たり報告数(7.0)が、流行開始の目安となる(1)を先週(7.6)に引き続いて超えている。
また、高千穂(1.5)・中央(1.5)保健所管内の定点当たり報告数も流行開始の目安(1)を超えた。
宮崎県全体では0.84(先週0.69)となっており、今後の動向に注意が必要である。
全数報告の感染症(38週までに新たに届出のあったもの)
- 1類感染症:報告なし。
- 2類感染症:結核1例。
- 3類感染症:報告なし。
- 4類感染症:報告なし。
- 5類感染症:水痘(入院例)1例、梅毒3例、百日咳1例。
全数把握対象疾患累積報告数(2024年 第1週〜第38週 保健所受理分)
( )内は今週届出分、再掲
定点把握の対象となる5類感染症
・定点医療機関からの報告総数は769人(定点当たり20.4)で、前週比89%と減少した。なお、前週に比べ増加した主な疾患はインフルエンザで、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎及びヘルパンギーナであった。
インフルエンザ・小児科定点からの報告
【新型コロナウイルス感染症】
報告数は140人(2.4)で、前週比87%と減少した。延岡(8.9)、高千穂(3.0)、都城(2.5)保健所からの報告が多く、年齢群別は15歳未満が全体の約3割を占めた。
【A群溶血性レンサ球菌咽頭炎】
報告数は113人(3.1)で、前週比88%と減少した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.4)の約2.3倍であった。宮崎市(4.8)、日南(4.7)、高鍋(4.0)保健所からの報告が多く、年齢群別は5歳から9歳が全体の約6割を占めた。
【手足口病】
報告数は201人(5.6)で、前週比100%と横ばいであった。例年同時期の定点当たり平均値*(2.0)の約2.8倍であった。延岡(9.0)、中央(9.0)、日南(8.7)保健所からの報告が多く、年齢群別は1歳から3歳が全体の約6割を占めた。
*過去5年間の当該週、前週、後週(計15週)の平均
基幹定点からの報告
○マイコプラズマ肺炎:日向(3例)、高鍋(2例)保健所から報告があった。年齢は0〜4歳が3例、5〜9歳が1例、15〜19歳が1例であった。
保健所別 流行警報・注意報レベル基準値以上の疾患
全国2024年第37週の発生動向
全数報告の感染症
定点把握の対象となる5類感染症
定点医療機関当たりの患者報告総数は前週比99%とほぼ横ばいであった。なお、前週と比較して増加した主な疾患はA群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、マイコプラズマ肺炎で、減少した主な疾患は新型コロナウイルス感染症、RSウイルス感染症、ヘルパンギーナであった。
新型コロナウイルス感染症の報告数は25,985人(5.3)で前週比80%と減少した。宮城県(10.8)、岩手県(10.1)、山形県(9.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。
手足口病の報告数は25,143人(8.0)で前週比112%と増加した。例年同時期の定点当たり平均値*(1.6)の約4.9倍であった。富山県(21.4)、宮城県(15.3)、愛媛県(15.1)からの報告が多く、年齢群別では1歳から5歳が全体の約8割を占めた。
* 過去5年間の当該週、前週、後週(計15 週)の平均値
新型コロナウイルス感染症情報《県内第38週、全国第37週(再掲)》
県内第38週新型コロナウイルス感染症発生動向
9月16日〜9月22日までの1週間で140人(2.4)の報告があった。前週比87%と減少し、延岡(8.9)、高千穂(3.0)、都城(2.5)保健所管内からの報告が多かった。
全国第37週 新型コロナウイルス感染症発生動向
9月9日〜9月15日までの1週間で25,985人(5.3)の報告があった。前週比80%と減少で、宮城県(10.8)、岩手県(10.1)、山形県(9.9)からの報告が多く、年齢群別では15歳未満が全体の約3割を占めた。
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