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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2016年17・18号

腸管出血性大腸菌感染症と流行性耳下腺炎に注意しましょう。(4月25日〜5月8日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症(O145)の報告がありました。この感染症は一年を通してみられますが、例年5月から9月は報告数が増加します。

感染すると嘔吐、激しい下痢、血便、腹痛などの症状がみられます。乳幼児では、溶血性尿毒症症候群(HUS)という意識障害を伴う重い合併症を引き起こすことがあります。

感染経路は、加熱不十分な肉等を食べたり、患者の便に含まれる菌が手やタオルを介して口に入ることにより感染します。この病原体は非常に感染力が強く、少量の菌量でも感染してしまうため注意が必要です。生肉と野菜は、まな板や包丁、箸を使い分けるようにしましょう。また、原因菌は十分な加熱を行うことで殺菌できます。加熱の目安は中心部温度が75度で1分間以上です。

また、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の報告が例年の同時期と比べ、4.5倍となっており、継続して流行しています。流行年齢別は3〜6歳の子どもが全体の約7割を占めています。予防のためには、ワクチン接種が最も効果的です。市町村によっては接種費用の助成を行っていますので、かかりつけ医やお住まいの市町村へご相談ください。


宮崎県衛生環境研究所
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