所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2016年40号

腸管出血性大腸菌感染症と手足口病に注意しましょう。(10月3日〜10月9日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。この感染症は特に夏期に流行しやすいですが、通年発生がみられるため10月も引き続き注意しましょう。

この感染症は、症状が出ない場合もありますが、一般的に激しい下痢や腹痛、嘔吐、発熱、血便などの症状がみられます。特に、小さなこどもや高齢者では溶血性尿毒症症候群(HUS)などの重い合併症を引き起こしやすいので注意が必要です。少ない菌でも感染すると言われていますので、こまめな手洗いを心がけ予防に努めましょう。肉は内部まで十分に火を通すようにしましょう。加熱の目安は食材の中心部温度が75度で1分間以上です。また、肉と野菜のまな板をわけ、野菜に菌をつけないように気をつけましょう。

また、手足口病の報告が先週と比較して約1.6倍と増加しており、1歳〜2歳の乳幼児からの報告が多く、延岡市、日向市、宮崎市周辺では流行警報レベルを超えています。まれに、髄膜炎や脳炎などの合併症がおこる場合があるため注意が必要です。手洗いうがいをこまめに行い、タオルの共有はやめましょう。


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930