所長挨拶 研究所の紹介 発表・調査研究 情報・ニュース 宮崎県感染症情報センター 見学と研修のお申し込み リンク集 お問い合わせ

宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2017年15号

手足口病に注意しましょう。(4月10日〜4月16日)

手足口病の報告が前週の約3.0倍に増加しています。年齢別では、1〜2歳の乳幼児からの報告が全体の約7割を占めています。特に、都城市周辺からの報告が多いようです。手足口病は5歳以下の子どもを中心に毎年4月中旬から徐々に増え始め、7月頃に流行のピークを迎える感染症です。

手足口病は、患者の唾液や便に含まれるウイルスが、手等を介して体に入ることにより感染します。症状としては、3〜5日の潜伏期間を経て口の中や手のひら、足の裏等に白っぽい水ぶくれができ、熱は出てもあまり高くならないことが多いと言われています。ほとんどの場合、数日で軽快しますが、まれに脳炎や髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあり注意が必要です。

手足口病には有効なワクチンはなく、治った後も比較的長い期間、便の中にウイルスが排泄されると言われています。日頃からおむつを適切に処理し、流水と石けんで手洗いをするといった感染予防対策が大切です。石けんは泡立てて、20秒程度手のひらのしわや爪の付け根まで丁寧に洗いましょう。また、タオルの共用はさけましょう。


宮崎県衛生環境研究所
〒889-2155 宮崎市学園木花台西2丁目3-2 / 電話.0985-58-1410 FAX.0985-58-0930