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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2017年40号

腸管出血性大腸菌感染症に気をつけましょう。(10月2日〜10月8日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症の報告が3例あり、そのうち1例は症状として、溶血性尿毒症症候群(HUS)がみられました。この感染症は特に夏期に流行しやすいですが、通年発生がみられるため10月も引き続き気をつけましょう。

この感染症は、加熱不十分な食品を食べたり、便に含まれる原因菌が手やタオルを介して口に入ることで感染します。家庭内や保育施設等は集団感染に注意が必要です。調理や食事の前、おむつの処理やトイレの後には必ず石けんを用いて手を洗い、タオルの共用は避けてペーパータオル等を用いましょう。また、調理の際は食材の内部まで十分に火を通すようにし、肉と野菜のまな板をわけるようにしましょう。

腸管出血性大腸菌感染症に感染すると、一般的に激しい下痢や腹痛、嘔吐、血便等がみられ、小児では溶血性尿毒症症候群等の合併症を引き起こす場合があります。発熱や下痢の後、尿の量が減ったり、血尿、痙攣、頭痛等の症状が出現した場合は、危険な状態ですので、直ちに医療機関を受診してください。


宮崎県衛生環境研究所
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