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宮崎県感染症情報センター

こども感染症情報2017年49号

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)が流行する季節となりました。(12月4日〜10日)

感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)の定点あたりの報告数は9.9と例年の同じ時期の約半数となっていますが、例年冬に流行する感染症(流行警報開始基準値20.0)ですので、これからの季節は特に注意が必要です。

冬季の感染性胃腸炎の主な原因はノロウイルスで、患者の便や吐物に含まれるウイルスが手やタオルを介して体に入ったり、加熱不十分な食品(主にカキなどの二枚貝)を食べることで感染します。感染すると激しい下痢、おう吐、腹痛等の症状がみられます。下痢やおう吐による脱水の心配もありますので、こまめに水分をとるよう心がけましょう。

また、感染性胃腸炎は特別な治療法がないため、手洗い等の予防が大切です。今の季節は水が冷たいと手洗いが短くなりがちですが、石けんを泡立て30秒以上かけて丁寧に洗い、流水でしっかり洗い流しましょう。特にトイレの後やおむつの処理後、調理や食事の前は必ず手を洗いましょう。なお、手をふく際はペーパータオルなどを利用し、タオルの共用を避けましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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