A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が増加しています。(6月25日〜7月1日)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎が前週と比べて増加し、また、例年と比べても多くなっています。地域別では延岡保健所管内からの報告が多く、年齢別では3歳から5歳の子どもの報告が全体の約半数を占めています。
この感染症は、患者さんのくしゃみや咳のしぶきを吸い込んだり、細菌が手などを介して口に入ることにより感染します。家庭内や学校などの集団生活の場は注意が必要です。
感染すると高熱やのどの痛み、嘔吐などの症状がみられます。また、手足に小さな発疹がでたり、舌にぶつぶつ(イチゴ舌)ができたりすることもあります。治療は年齢や症状に応じて、熱やのどの痛みなどの症状をやわらげる薬や、原因菌を取り除くための抗生物質などが用いられます。抗生物質は中耳炎や腎臓の病気などの合併症予防のためにも、症状が治まった後でも処方された期間しっかり飲み続けるようにしましょう。
予防には、手洗いうがいの徹底が大事です。タオルの共用は避けましょう。