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宮崎県感染症情報センター

宮崎県平成30年第37週

腸管出血性大腸菌感染症に気をつけましょう。(9月10日〜9月16日)

県内で腸管出血性大腸菌感染症の報告が1例ありました。この感染症は例年夏に報告数が増加しますが、通年発生がみられるため引き続き注意してください。

腸管出血性大腸菌感染症に感染すると、発熱や嘔吐、激しい腹痛、下痢、血便などの症状がみられます。抵抗力の低い子どもや高齢者は、溶血性尿毒症症候群(HUS)という重い合併症を引き起こすことがあります。加熱不十分な食品を食べたり、便に含まれる原因菌が手やタオルを介して口に入ることで感染します。家庭内や保育施設等は集団感染に注意が必要です。調理や食事の前、おむつの処理やトイレの後には必ず石けんを用いて手を洗い、タオルの共用は避けてペーパータオル等を用いましょう。

原因菌は加熱により殺菌できます。加熱の目安は食材の中心温度が75度で1分間以上となっています。中心部まで十分に熱を通すようにしましょう。また、菌が付着しないよう、箸やまな板、包丁を使い分けるようにしましょう。


宮崎県衛生環境研究所
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