りんご病(伝染性紅斑)が増加しています。(3月11日〜3月17日)
りんご病(伝染性紅斑)の報告が例年に較べて多い状態が続いています。今年に入ってから、特に宮崎市、日南市周辺からの報告が多く、年齢別では3〜6歳が全体の約6割を占めています。
りんご病は子どもに多い病気ですが、大人もかかることがあります。患者のくしゃみや咳のしぶきを吸い込むことによる飛沫感染や、ウイルスが付いた手で鼻や口の粘膜に触れることによる接触感染が主な感染経路です。感染後10〜20日で頬がリンゴのように赤くなり、手足がレース模様に赤くなります。発疹に先だって微熱、咳、鼻汁など風邪のような症状を示すことがありますが、この時期に体外へのウイルス排泄量が多く、発疹が出る頃にはウイルスの感染力は弱くなっています。1週間ほどで治りますが、一度消えた発疹がすぐにまた現れることもあります。
また、妊婦が感染すると胎児水腫や流産の可能性があるので注意が必要です。風邪のような症状の人には近づかず、石けんを用いたこまめな手洗いで予防しましょう。