腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。(7月1日〜7月7日)
腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。原因となる菌は少量でも感染し、乳幼児や高齢者は重症となる場合があります。集団で生活する施設や家庭で患者が発生した場合は、周囲への感染を防ぐことも重要です。
この感染症は、感染しても症状が出ない場合もありますが、激しい下痢や嘔吐、血便、腹痛、発熱などの症状を引き起こします。感染を予防するには、「菌をつけない、増やさない、殺菌する」の3つが大切です。菌をつけないためには、肉と野菜のまな板をかえる、野菜から調理を行うなどを意識し料理をしましょう。また、調理や配膳の前、食事の前、おむつ交換やトイレの後にはその都度丁寧に手を洗いましょう。次に、菌を増やさないために、肉は購入後なるべくすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れるよう心がけましょう。なお、冷蔵庫の中でも菌はゆっくり増えますので、なるべく早く使い切ることも大切です。最後に、原因菌は熱により殺菌できますので、中心部まで十分に熱を通しましょう。