腸管出血性大腸菌感染症に注意しましょう。(11月1日〜11月7日)
先週に引き続き、腸管出血性大腸菌感染症の報告がありました。
腸管出血性大腸菌感染症は加熱不十分な肉を食べたり、手やものを介して口に入ったりすることにより感染します。少ない菌量でも感染してしまうため、集団感染が起きやすく注意が必要です。
感染しても症状が出ない場合もありますが、発症すると嘔吐、腹痛、激しい下痢、血便などの症状がみられます。乳幼児ではまれに、意識障害を伴う溶血性尿毒症症候群(HUS)という重症な合併症を発症する場合もあります。小さなこどもがいる家庭では特に注意しましょう。
原因菌は加熱や消毒薬に弱いため、生肉を扱った後の器具の洗浄や消毒、十分な加熱調理を心がけ、調理や食事の前、おむつ交換やトイレの後には薬用石けんを用いて丁寧に手を洗いましょう。