腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。(8月15日〜8月21日)
腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。原因となる菌は少ない菌量でも感染するため、集団で生活する施設や家庭で患者が発生した場合は、周囲への感染を防ぐことも重要です。
感染を予防するには、「菌をつけない、増やさない、やっつける」の3つが大切です。原因菌は加熱や消毒薬に弱いため、生肉を扱った後の器具の洗浄、十分な加熱調理を心がけ、調理や食事の前、おむつ交換やトイレの後には薬用石けんを用いて丁寧に手を洗うなど予防に努めましょう。
また、感染しても症状が出ない場合もありますが、発症すると腹痛、激しい下痢、血便や嘔吐などの症状がみられます。乳幼児ではまれに、意識障害を伴う溶血性尿毒症症候群(HUS)という重症な合併症を発症する場合もあるため特に注意しましょう。