日向市美々津。耳川の河口部に位置するこの港町は、かつて多くの廻船問屋が上方との交易を競い、美々津千軒と呼ばれる隆盛を誇ってきた。海と川が出会い、入郷地区と上方を結ぶ接点であった美々津は、現代では町並み保存によって、過去と現在を結ぶ空間ともなっている。数々の歴史に彩られた美々津・耳川を歩いてみた
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月明かりの下に浮かぶ七ツバエは、港町美々津のシンボル。波の荒い日向灘を航海したかっての船乗りたちは、この島影にほっと一息ついたでしょう。美しい姿を見せる和式灯台「みひかりの灯」や、神武天皇が船出の際に通られたという「御船出の瀬戸」など、小さな岩礁に数多くのロマンを秘めて、七ツバエは今でも美々津の港を見守っているようです。
(撮影:石川清人) |
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美々津はなぜか懐かしく、居心地の良いところです。街を歩いても気軽に声を掛けられたり、時には「ばんこ」に座りお茶を頂いたり、心地よく時を過ごすことができます。かつて、入郷と関西を結ぶ中継地点として、たくさんの人やモノ、文化が往来していたため、今でも旅人に対する人情が残っているのではないでしょうか。そんなやさしい気持ちこそ大切にしたい「宝」だと感じました。最後に、取材に協力していただいたた皆様には、心より感謝いたします。○秀
STAFF
Producer:佐藤秀貴
Director:山出潤一郎
Designer:田中道博・江川俊幸
Editor:崎田さおり
Photographer:芥川仁・黒木一明・深澤猛志・石川清人
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▼取材に協力していただいた方々
みやざき観光コンベンション協会・日向市・美郷町・諸塚村・綾町・延岡市・椎葉村・日南市観光協会・きよたけ歴史館・日向市歴史民俗博物館・宮崎観光ホテル・もろっこはうす・耳川文化の会・椎葉次男さん・甲斐栄一さん・椎茸の館・椎葉民俗芸能博物館 (順不同)

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