(1)せん断試験 |
設計に使用する耐力壁(家などの建築物で、地震や風などの横からの力に抵抗するための壁)の強さを調べる試験です。実大の壁体に水平方向の力を加え、壁の変形や耐力を測定することで、地震力に対する性能評価などを行います。 |
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(2)曲げ試験 |
木材には、繊維方向からの圧縮に抵抗する力(縦圧縮強度)や、曲げようとする荷重に抵抗する力(曲げ強度)などの強度があります。柱・梁・桁などの建築構造部材の強度を調べるために、実大の部材を用いて曲げ試験、座屈試験などを行います。 |
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(3)乾燥試験 |
木材は大量の水分を含んでいて、これをそのまま建築に使用すると、木材の表面から次第に水分が蒸発し、内部の水分が減少することで、木材は収縮します。この収縮は接合部がゆるむなどの損傷の原因となります。そのため、木材を人工的に乾燥することが重要となります。乾燥試験では、板材や柱材および梁桁材等、様々な部材の人工乾燥における適切な乾燥スケジュールや乾燥特性などを調べます。 |
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(4)クリープ試験 |
木材を梁などとして使用する場合、長期間荷重がかかることによって、時間とともに変形が生じます(クリープ変形)。そのため、木材を構造材として使用する場合、安全性やたわみのチェックを行いますが、構造信頼性や安定性を担保するためには、さらに長期間にわたるチェックを行うことが重要です。クリープ試験では、実際の構造部材に長期間荷重をかけて、クリープ変形の挙動を調べます。 |
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