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平成24年度研究成果報告会を開催しました
 
 9月24日(月)に、研究成果報告会を木材利用技術センターにおいて開催しました。県内の木材関連企業や農林振興局等の職員82名が参加しました。

研究成果報告会の概要

(1)開催日時 平成24年9月24日(月) 午後1時から午後4時
(2)名称 平成24年度宮崎県木材利用技術センター研究成果報告会
(3)主催者 宮崎県木材利用技術センター
(4)場所 同上
(5)参加者 木材関連企業、農林振興局等の職員82名
(6)会次第
 1 開会 
 2 あいさつ 
 3 研究成果報告
  1)みやざきスギってどんな木材?     構法開発部長 荒武志朗
  2)木材需給のあらましと乾燥の考え方  材料開発部長 小田久人
 4 公開実験 
  1)実験内容 
   @せん断試験         
   A曲げ試験
   B乾燥試験
   Cクリープ試験
 5 閉会
 開会挨拶の写真    
 開会挨拶
(木材利用技術センター 飯村豊所長)
   
研究成果報告会 荒武部長の写真   研究成果報告会 小田部長の写真
 研究成果報告
(構法開発部 荒武部長)
   研究成果報告
(材料開発部 小田部長)

公開実験について

(1)せん断試験
 設計に使用する耐力壁(家などの建築物で、地震や風などの横からの力に抵抗するための壁)の強さを調べる試験です。実大の壁体に水平方向の力を加え、壁の変形や耐力を測定することで、地震力に対する性能評価などを行います。
せん断試験 写真1   せん断試験 写真2
     
 (2)曲げ試験
  木材には、繊維方向からの圧縮に抵抗する力(縦圧縮強度)や、曲げようとする荷重に抵抗する力(曲げ強度)などの強度があります。柱・梁・桁などの建築構造部材の強度を調べるために、実大の部材を用いて曲げ試験、座屈試験などを行います。
曲げ試験 写真1   曲げ試験 写真2
     
 (3)乾燥試験
  木材は大量の水分を含んでいて、これをそのまま建築に使用すると、木材の表面から次第に水分が蒸発し、内部の水分が減少することで、木材は収縮します。この収縮は接合部がゆるむなどの損傷の原因となります。そのため、木材を人工的に乾燥することが重要となります。乾燥試験では、板材や柱材および梁桁材等、様々な部材の人工乾燥における適切な乾燥スケジュールや乾燥特性などを調べます。
乾燥試験 写真1   乾燥試験 写真2
     
 (4)クリープ試験
  木材を梁などとして使用する場合、長期間荷重がかかることによって、時間とともに変形が生じます(クリープ変形)。そのため、木材を構造材として使用する場合、安全性やたわみのチェックを行いますが、構造信頼性や安定性を担保するためには、さらに長期間にわたるチェックを行うことが重要です。クリープ試験では、実際の構造部材に長期間荷重をかけて、クリープ変形の挙動を調べます。
クリープ試験 写真