|
トピック
|
 |
 |
|
「スギとヒノキを用いた構造用異樹種集成材の開発」について、平成23年度宮崎県職員表彰で知事表彰を受けました。 |
|
センターは、平成18年度から19年度に県内の木材産業事業者の求めにより、宮崎県の代表的な樹種であるスギとヒノキを組み合わせた構造用集成材を開発しました。これにより、日本で初めて、純国産材による構造用異樹種集成材を実用化させることができました。
これにより、柱に比べこれまで利用が進んでいなかった梁(はり)、桁(けた)にまで、スギ材の利用が一層拡大することが期待できることを評価されたものです。 |
 |
 |
 |
スギとヒノキの2つの樹種を用いて集成材で、住宅の柱や梁など大きな力を支える骨組みに使われることを用途にしているもの。スギの粘り強さとヒノキの堅さというそれぞれの特性を活かしたものになりました。 |
集成材(試作品)の外観。10層のうち、
内側の6層がスギ板材(ラミナ)。 |
 |
|
@ ラミナ(集成材を構成する板材)の強度試験
宮崎県産スギ及びヒノキラミナの曲げ,縦引張,縦圧縮試験を行う。
A 集成材の強度予測
ラミナの強度試験データを用い、シミュレーションによる集成材強度の予測を行う。その結果に基づき、集成材の断面構成を決定。
B 集成材の試作と強度試験
試作した異樹種集成材の強度試験を行い、JAS認定に必要な強度性能を満足することを確認。 |
(集成材試験体の曲げ試験) |
 |
(集成材試験体の縦引張試験) |
 |
(集成材試験体の縦圧縮試験) |
センターと共同開発したウッドエナジー協同組合が、平成21年4月に構造用集成材のJAS認定を取得し、商品化しています。 |
 |
センターが技術指導したものでは、あがた幼稚園(日南市)の木香里(きこり)ホールなどの例があります。この他、大手住宅メーカーが採用するなど、個人の一般住宅での利用拡大が期待できるところです。 |
あがた幼稚園(日南市)木香里ホールの梁、桁、方杖での使用状況 |
|
 |
 |
木香里ホールの完成後 |
方杖(ほうづえ) |
|
|