【磯遊び】
タイドプールでさまざまな生き物に出会う
観光地をめぐるドライブのついでに、少し車を降りて歩いてみると、思わぬ楽しみにめぐり会うことがある。宮崎の海辺のドライブコースでおすすめなのは、多種多様な生き物に出会う磯の散策だ。
たとえば、青島に架かる海上橋・弥生橋のたもとでも、干潮時になれば磯場に残されたタイドプールで、ハゼ類やスズメダイなどの小魚、エビ、カニ、貝類、ヤドカリなどのさまざまな生き物を見ることができる。宮崎は人工海岸が少ないため、同様にほとんどの海岸が磯遊びのポイントだ。
一見、何もいないように見える小さな水たまりにも、よく見ると驚くほど多くの命が暮らしている。その営みに、宮崎の自然の豊かさを感じてみたい。
ただし、外洋に面した海なので高波には十分な注意が必要だ。県南部に多い鬼の洗濯板(波状岩)は、全体に遠浅の海岸にあり、波が駆け上がってくることがあるので、海に背を向けないようにしておきたい。
昔は、食べるための磯もの拾いがひとつのレジャーになっていたが、現代では見て楽しむ生き物ウオッチングが主流。捕まえた生き物はバケツなどで観察した後は、海に戻してやろう。中でも貝類は種苗放流をしている場所も多いので、持ち帰らないようにしたい。
青い空の下、バケツと網を持って水辺を歩く磯遊びで、童心に帰る一日を楽しんでみてはいかがだろうか。


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