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掲載開始日:2026年6月23日更新日:2026年6月23日

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令和8年度「知事との本音トーク」地域版(第1回:串間市)

内容

開催日時など

開催日時

令和8年5月29日(金曜日)午後1時30分から午後3時まで

場所

串間市総合保健福祉センター2階研修室

テーマ

串間市の将来像・魅力

参加者

串間市の皆さん9人

知事冒頭挨拶

  • 本日は、平日の日中という皆様大変お忙しい中、「知事との本音トーク」に御参加いただき、心から感謝申し上げる。県政を進める上で「対話と協働」を大切にしており、多くの皆様の意見を聞きながら、しっかりと県政の将来を考えていきたいという思いで実施している。
  • 串間市の魅力や強みを生かすことが県全体の発展に繋がるという思いのもとで、皆様とともに串間市の将来像を考える時間としたい。

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本音トークの様子

写真1

写真2

写真3

写真4

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主な意見など

福祉の仕事の魅力について

  • 福祉の仕事の魅力を地域の人に広く知ってもらいたい。福祉は大変そうなイメージを持たれるが、自分が社会福祉協議会で勤務する中で、地域との関わりがとても楽しい。特に串間市は、住民の方々が協力的で温かい。社会福祉協議会が展開するコミュニティ食堂にブリを寄付いただきブリ丼を提供したり、地元のかんしょでがねを作っていただいたりと、事業が展開しやすい環境にある。
  • 子どものうちから福祉に触れ合う時間を作れたらと考えている。
  • 福祉の魅力を地域に広げるため、SNSやYouTubeで社会福祉協議会の活動を発信している。見せ方をもっと工夫していきたい。

知事より

  • 高齢者や様々な課題を持つ方を支える福祉は社会に必要な機能であり、高齢化が進む中で現場を支える人材確保が課題と考えている。年齢や属性を問わず誰でも集まってつながれるコミュニティ食堂、そこでブリやがねといった地元の食材を生かした取組が行われているのは素晴らしい。福祉はサービスを提供することで利用者の方から感謝され、とてもやりがいを感じる仕事だと思う。そういう現場を見てもらうことで、自分もやろうと思う人を増やしていくのが大事だと考える。県も一緒になって福祉のやりがいや楽しさといった魅力を発信していきたい。

公共交通・教育について

  • 串間市には高校生が遊べるところがなく、都城市や宮崎市に遊びに行くが、移動が不便である。
  • 市内唯一の県立高校として地域を盛り上げたいが、生徒数が年々減っている。学校の規模が小さくなると街の活気も減るのではないかと思う。自分たちの卒業後も、串間市の子どもたちがきちんと教育を受けられる環境を維持してほしい。

知事より

  • 人口減少が進む地域の大きな課題である公共交通の整備に、しっかり取り組んでいきたい。また、高校生の遊び場がないという指摘を頂いた。宮崎は自然が豊かで晴れの日は行き場があるが、雨の日は行き場がないという声をよく聞く。雨の日でも宮崎の魅力を高める努力をしなければならない。そういった点では、県総合博物館が老朽化しており、リニューアルを計画している。
  • 私立高校の無償化により、公立高校の魅力を高める議論や取組が進む中、福島高校の魅力をさらに高めていくのは大切である。現在、県では、生徒数が減ったからすぐに廃校という方針ではないが、極端に人数が減れば、教育環境として成立するかという問題になる。教育環境の魅力を残しながら生徒数をしっかり確保するというのは、とても大事なテーマであり、学校や教育委員会関係者だけではなく、地域が一体となって高校を盛り上げていくことが重要である。

特産品を使用したお菓子について

  • 高校の地域創生学で、串間の特産品を使ったお菓子を作っている。芋やマンゴーなど、特産品はあるが、「串間ならこれ」と思いつくようなお菓子がなく、そういうものを作りたい。先輩がキンカンを使ったお菓子を作っており、それにプラスする形で作りたい。認知度を上げるために何をしたらいいか。

知事より

  • 完熟キンカン発祥の地というストーリーを生かし、特産品を使ったお菓子を作って魅力発信につなげるという発想がとてもよい。道の駅には串間のお菓子がたくさんあるが、北海道の「白い恋人」や広島の「もみじ饅頭」のような全国的に認知されているものを作ることは大変である。高校生のアイデアを生かした商品作りも様々な地域で進んでおり、まずは、そういったコンテストにぜひ参画してほしい。県も、B級品やC級品を加工して使うことで、そのまま売るよりも稼げるという観点でフードビジネスに取り組んでいるが、ヒット商品、定番商品が作れるように頑張っていきたい。

子どもの遊び場・公共交通について

  • 認定こども園の近くに公園があり、子どもたちを連れて遊ばせるが、遊具が年々少なくなっている。もっと遊具があるといいと思う。また、かつては遠足で列車に乗って遊びに行っていたが、本数が減り、ここ数年列車で遠足に出かけることができず、列車に乗せてあげたいという気持ちがある。
  • 自分の子どもに串間市が将来どうなってほしいか聞いたところ、雨の日の遊び場が欲しいとのことだった。上の年代の子どもたちは、列車に乗って日南に遊びに行くことがあるが、列車の本数が減り、時間が合わずに行くのをやめる場面もよくある。列車の本数を増やしてほしい。

知事より

  • 公園の遊具は、老朽化や事故で全国的に減少している。安全な遊具の開発や、雨の日でも遊べる屋外の遊び場づくりも各地で進んでおり、市へも提言していただきたい。
  • 列車については、通学での利用が多く、通学時間帯の本数が確保される一方で、それ以外の時間帯は本数が減っている。日南線のあり方については、JR九州と地域が一緒になって議論が進められている。JR九州や市、関係機関等と連携し、地域交通を守る取組を進めていきたい。

農業の人材確保について

  • 重油、ガソリン、資材など、価格が上がり農業は大変な状況にある。担い手の高齢化が進み、体が動かず農業をやめていく中で後継者がおらず、耕作放棄地が増えている。自分の施設園芸も、子どもたちは継がないがハウスは建っており、誰かに自分の後も作ってほしいと思う。
  • 完熟キンカンを作っているが、季節労働であり、収穫人員の確保が難しい。デイワークや短期で働いてくれる人をインターネットで探して、働いてもらうが、すぐにできる仕事ではない。1日働いてやっと仕事を覚えてきたと思ったら勤務が終わってしまう。同じ人が毎日来てくれるわけではなく、課題に感じている。

知事より

  • 国際情勢が不安定な中、食料安全保障の観点から、農業従事者を守らないと日本人は生きていけない。食料供給機能を絶対に守らなければならないという危機感を持ち、農業をサポートしている。本県は全国トップクラスの食料生産基地である。九州地方知事会議では、「九州は農業産出額の2割を占めており、フードアイランドとして九州が果たす役割をしっかり守っていこう」と確認した。九州全体で連携しながら、本県としても、しっかり力を入れていきたい。
  • 後継者については、第三者承継という選択肢もある。後継者がいないまま高齢で離農される方が多い中、産地としての供給能力や魅力を高めるために、引き継いでやっていこうと言ってくれる人を支援することが大事である。人材確保の面は、パートや時間単位の労働者のほか、外国人材の活用も考えられる。また、事業協同組合制度を活用すれば、単体では一人分の仕事がない中でも、必要な時間・必要な仕事に人を派遣してもらうことができる。そのような仕組みの活用も今後の選択肢としてあるかと思う。

加工品のブランド化・部活動の地域移行について

  • 味噌と醤油を製造・販売している。付加価値がないと大手会社に太刀打ちできないため、ブランディング化・差別化を図りたい。地域の食材を取り入れたいが、串間市の農産物はいずれも素晴らしいものの単体で完結しており、加工品には向かず、踏み込めていない。その問題をクリアして商品開発を行いたいが、開発後は、県か串間市がブランド認定という形で付加価値をつける取組を行ってほしい。
  • 中学校の部活動の地域移行が進んでいる。私は地域のチームで柔道の指導をしているが、中学校から連絡があり、部活動を地域のチームで見てくれないかという話があった。自分たちもボランティアでやっておりそれは難しいとお話したが、今年度何の相談もなく、とりあえず地域のチームで試合に出てほしいとエントリーシートを渡された。こういった取組は県が介入するのか、それとも市教育委員会が独自でやっているのか。

知事より

  • 農産物が単体で完結しているとの話だったが、「ぶりプリ丼ぶり」を食べる際、調味料が5種類置いてあった。ぶりをこんなにおいしく食べられる、多様な食べ方を提案できるのはとても魅力的で、アピールできると思う。ブランド認定マークについて御提案いただいた。マークも様々あり、消費者が認知しているかという問題がある。物産館でのフェアなどを上手に活用し、発信していただきたい。また、県では、商品開発や販路拡大の支援も行っているので、ぜひ使っていただければと思う。
  • 子どもの数が減る中で、充実した教育環境の整備や教員の負担軽減など、様々な背景があり、部活の地域移行は国全体の方針で進めている。都市部のように様々なスポーツクラブがある環境と、中山間では大きく違うので、進め方は各市町村の状況に応じて検討することとなっている。お尋ねの件については、後日、市の教育委員会から説明してもらうが、部活の地域移行は、単に決定事項が伝達されるだけであってはならず、地域と一緒に考え体制を整えていかなければならない。

価格転嫁・ひなたフェスについて

  • 保険の代理店もしており企業に営業するが、企業物価指数の方が消費者物価指数より上がっており、どの企業も価格転嫁の難しさを抱えている。物価上昇が価格転嫁に結びつかず、企業自体が弱くなり、人手不足にも対応できない等の問題が出始めている。
  • 9月のひなたフェスに向けて、串間をアピールする良い機会と考えて動いている。公式ツアープランは県北・県西の情報が先に出て、県南は情報があまり出ずに不利だった。ツアープランの利用者以外の方々も誘致しようとしているが、電車で訪れづらいというイメージがある。フェス後に串間にも来てもらえるようにしたい。

知事より

  • 九州地域戦略会議においても、特に小規模事業者の価格転嫁を促すような取組をしなければならないということでメッセージを出している。物価も賃金も上がる中、事業が継続して回っていくためには、しっかり転嫁ができること、それを社会全体として受け止められる経済のシステムづくりが大事である。下請けの段階になるほどしわ寄せがいく傾向にあるので、そこを行政がしっかり支えたい。小規模事業者は賃上げの対応が難しいため、県では初めて、1人7万円の支援策を打った。賃上げ、物価高も含め、価格転嫁を受け入れるサイクルを作って動かすため、いろいろな支援策に取り組みたい。
  • ひなたフェスの公式ツアープランになぜ串間が含まれていないのか、私も調べてみる。都井岬で日向坂46の5期生が撮影を行い、おひさま(日向坂46のファン)の聖地となっている。フェスの前後に目指す場所の第一候補となりうる場所だと考えていた。ぜひ聖地の強みを生かしていただきたい。

再造林の推進について

  • 造林業務の担当をしているが、再造林の推進が難しくなっていると感じる。再造林を森林所有者に提案しても、子どもたちが県外に出て、帰ってくる予定もなく、管理する人がいないので自分の代で終わりたいという理由で造林を断られるケースが多い。所有者の高齢化や後継者不足が背景にあり、相続未登記地、境界不明地も多く、所有者の把握だけでもかなりの負担となっている。伐採届の情報を活用し、造林候補地を丁寧に整理してきた結果、造林面積を増やすことができているが、所有者への連絡や説明が非常に時間がかかるので、現場業務と並行して進めるのに限界を感じている。再造林を確実に進めていくためには、森林所有者の整理や行政との連携が必要不可欠と考えている。
  • 植付け・下刈り・除伐作業は、重機を使わない完全な人力作業である。夏場は日陰もなく、空調服を着用しても厳しい暑さである。また、ハチの被害も多い。こうした過酷さから、1年未満で離職してしまう人も少なくない。そのため、省力化に向けラジコン式下刈りや苗木運搬ドローンを導入している。特に苗木運搬ドローンは効果が大きく、以前は作業員が100本入りのリュックサック状の苗木バッグを2袋以上背負って山に登っていたが、2,000本程度なら約半日でドローンで飛ばすことができる。作業員はクワだけ持って現場に登ることができる。ただ依然として人力作業が中心であることには変わりなく、ドローンで運んでも、結局クワを使って自分たちで植え付け、下刈りでは草刈り機の熱いエンジンを背負いながら作業する。さらなる安全対策や省力化の推進が不可欠だと感じている。若手も安心して働き続けられる環境づくりが、地域林業の持続可能性に直結する。

知事より

  • 所有者の問題は、相続で多くの関係者がいる状況で、土地を何とか活用しようとしても、権利関係を解くだけでエネルギーを要してしまう。それは法制度の見直しも含めて軽減していくことが大事だと考える。再造林の補助率は相当上げており、ほぼ自己負担がないが、それでも現在、林業に携わっていない、ここに住んでいない人には関心を持ってもらえない。そういう部分を行政が引き受けてやっていくという仕組みを作り、公的に管理していかないと、なかなか林業が回っていかないのではないかと思う。やる気のある所有者を後押ししながら、行政がもっと深く関わっていく形が、林業を守ることになるのではないか。
  • 人材確保は林業でも大きな課題であり、林業大学校を作り、人材を養成する仕組みを作っているが、せっかく学んだ方がすぐに辞めるという話も聞く。可能な限り負担を軽減する一方、大変であればあるほど稼げる、あるいはそれに見合う報酬があるなど、そういう環境も作っていけたらと思う。

Uターンの推進について

  • 人口減少、少子化という現状で、保育園はこれからどうなるのか、子どもがいなくなったら保育士という仕事はどうなるのかという不安があるが、串間から出ていった子どもたちも、串間にまた戻ってきたい、串間で子育てをしたいという人たちが増えていくといいなと思う。そのためにも、就職先や子どもたちの遊び場が増えて、串間市が活性化するといい。

知事より

  • 進学、就職で県外に出る子どもたちが多いが、何かのきっかけで、やはり大好きな串間で働きたいと考えたときに、希望が叶えられるようにやりがいのある仕事をしっかり用意してあげることが重要である。強みである農林水産業、素材を生かしたフードビジネスなども選択肢だと思う。これから高速道路がつながってくると、企業誘致という可能性が広がる。工場立地・企業立地を進めて働く場をもっと確保し、少しでも人口減少を減らして、Uターンの受け皿を作っていきたい。

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意見交換終了後の知事挨拶

  • 幅広い分野で、今求められているテーマについて発言いただいたと思う。人口減少が串間のみならず全国で進む中で、いかに地域と暮らしを守っていくかということが、これからますます問われていく。高速道路が伸びることを最大限生かしながら、皆さんと一緒に、未来への夢を形にしていくことができるよういろいろと知恵を出していきたい。今日はありがとうございました。

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