【特集】知事就任のごあいさつ　ともに築こう「みやざき新時代」 //県広報みやざき2月号

県広報みやざき

このたび、県民の皆さまから再びご支持をいただき、第54代県知事として、引き続き県政を担わせていただくことになりました。負託された職責の重さを改めて痛感し、身の引き締まる思いがいたしております。２期目の県政運営に臨むにあたり、基本的な考え方についてお話しさせていただきます。

　我が国は人口急減、超高齢化という大きな課題に直面しています。これは私たちの宮崎も決して例外ではありません。そのため、真の地方創生を実現する「みやざきモデル」をとりまとめ国に提言しました。恵まれた環境や全国トップクラスの合計特殊出生率を踏まえ、人口減少の克服や景気回復などに向けて全力で取り組んでまいります。
　また、昨年暮れには高病原性鳥インフルエンザが相次いで発生しました。即座に防疫措置を実施しましたが、いつ、どこで発生するか、決して油断はできない状況が続いています。
　鳥インフルエンザに限らず、南海トラフ地震や硫黄山周辺の火山活動の活発化などへの備えも重要であり、今まで以上に「常在危機」の意識を徹底し、県民の皆さまの安全・安心を確保してまいります。

　様々な課題はあるものの、私は宮崎には多くの可能性があり、将来に向かって大きく飛躍する力を有していると確信しています。
　本県が持つ豊かなポテンシャルを生かし、県民の皆さまとともに、「くらしの豊かさ日本一の宮崎」を目指してまいります。

●国内外に開かれた宮崎
　東九州自動車道や港湾の整備が進み、国際定期路線の新規開設などにより国内外との交流を大きく加速することで、力強く発展する「みやざきの新時代」を切り拓いていきます。
●各産業に活力があり安定した雇用が確保される宮崎
　本県の基幹産業である農林水産業の裾野を広げつつ、本県の強みを生かした新産業の成長を図るなど、県内各地の諸産業を活性化させ、安定した雇用の場を確保します。
●豊かなくらしの質が確保される宮崎
　経済的な豊かさだけでなく、本県の持つくらしの質の豊かさをさらに向上させ、幸福度を高めます。
●人が躍動する宮崎
　子どもたちも高齢者も、女性も男性も誰もが宮崎でくらす喜びを感じ、豊かさを実感できるよう、あらゆる人が生き生きと躍動する社会をつくります。

　県民の皆さまに、「宮崎に住み続けたい」「宮崎はいいね！」と実感していただけることを究極の目標として、まい進してまいります。
　今、本県は新たな飛躍の時を迎えています。活力にあふれ、国内外に開かれた「みやざき新時代」を築いていくため、今後とも、皆さまの声に真摯に耳を傾け、全力で取り組んでまいりますので、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

●昭和39年9月8日広島県呉市生まれ
●東京大学法学部卒業
●昭和63年自治省（現総務省）入省。
　埼玉県財政課長、総務省自治財政局地方債課理事官、自治税務局企画課税務企画官などを歴任。
　平成17年から宮崎県総務部長、副知事を経て、平成23年１月に第53代宮崎県知事に就任。
　趣味はスポーツ全般、音楽鑑賞。座右の銘は「一期一会」。