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県広報みやざき


 こんにちは!河野です
 3年後の平成32年、本県で「国民文化祭」が開催されます。「文化の国体」と呼ばれる国内最大の文化の祭典、本県では初の開催となります。
 全国各地から、音楽や美術、演劇、文芸、アート、歴史文化など、さまざまな文化活動に親しむ個人や団体が集い、日頃の成果の発表や交流が行われます。
 この年は、日本書紀の編さん1300年。本県が、古事記や日本書紀に描かれた日本発祥にまつわる日向神話の舞台であることから、「記紀編さん1300年記念事業」の集大成として国民文化祭の開催を国に要望し、実現に至りました。
 偶然にも、その年はオリンピック・パラリンピック東京大会が開催される年。これは大きなチャンスです。世界の注目がわが国に集まり、独特の高揚感に包まれる中、まずは開会セレモニーで「天岩戸開き神話」の採用を目指します。そして、オリンピックの文化プログラムと相乗効果を図りつつ、「神話の源流」であり「日本の原点」である本県文化の魅力を国内外に発信したいと考えています。
 一昨年は、県立美術館や宮崎国際音楽祭、 若山牧水賞がそれぞれ20周年。 歴史の積み重ねが、 本県の文化に新たな活力を生み出しています。
 今年度、若山牧水賞に輝いた吉川宏志さんは、牧水と同じ日向市東郷町生まれ。初の本県出身の受賞者です。また、過去に受賞された俵万智さん (第11回)と大口玲子さん (第17回)は、
本県に移住されました。「牧水・短歌甲子園」や「心豊かに歌う全国ふれあい短歌大会」が開催されるなど、今や「日本一の短歌県」と言えましょう。
 一方、長い歴史を有する神楽や郷土芸能は、後継者の確保に苦労しつつも、連帯感の形成や人づくり、地域活性化など、引き続き重要な役割を果たしています。昨年私も訪れた銀鏡神楽は、地域の大切な神事であるとともに、カメラを構えた研究者や多くのお客さまで熱気に包まれていました。江戸時代から伝わる泰平踊り(日南市)は、油津港でクルーズ船のおもてなしに活躍中です。
 私が3回出演した「のべおか第九」は、昨年が31周年。年末の風物詩として定着しているものの、毎年、団員の確保が課題となっています。こうした活動や団体運営には、いろいろと御苦労があることと思いますが、文化の果たす役割は極めて大きいものです。文化振興に情熱を注いでおられる全ての皆さんに、深く敬意を表します。
 国民文化祭という大きな目標を共有することで、県内におけるさまざまな活動や文化団体の運営の刺激となり、さらなる文化振興や地域活性化など、幅広い効果に結びつくことを期待しています。

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