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掲載開始日:2017年1月25日更新日:2017年1月25日

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平成28年度第10回知事とのふれあいフォーラム

第10回知事とのふれあいフォーラム

内容

開催日時等

開催日

平成29年1月25日(水曜)午後1時30分から午後3時

場所

庁講堂

参加者

  • 県内神楽保存会の若手の方10名
  • 知事

ふれあいフォーラムの内容

知事挨拶

  • 県民の皆さんとの意見交換をしながら、県政を進めていきたいという思いで、このふれあいフォーラムを実施している。本日は、宮崎にとって本当に重要な「神楽」をテーマとして意見交換を行う。
  • 現在、世界文化遺産への登録を目指し様々な連携をしているが、それぞれの地域で盛り上げながら発信していくことが非常に重要である。それによって、どこの保存会でも苦労されている神楽の保存継承や後継者の確保にもつながり、ひいては地域の結びつきを強めるのではないかと考える。
  • 神楽は、宮崎県において大変重要であるという位置づけのもとに、今日は皆さんからいろいろな御意見をいただきながら、神楽をどうやって盛り上げていくか、保存継承していくかなど議論できればと思っている。

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フォーラムの様子

知事あいさつ

フォーラム全体の様子

参加者と知事との集合写真

「神楽の保存と継承」をテーマとして、活発な意見交換が行われました。

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主な意見等

  1. 神楽を始めたきっかけについて
    • 中学校3年生の時、地元の神社で行われた夜神楽を見て「格好いいな」と思い興味を持った。だが、どうすれば神楽を見せてもらえたり、舞をさせてもらえるのか情報がないまま時間が過ぎた。
      一昨年、妹が誘われて見学にいった際に自分も誘われたのが、きっかけである。
    • 3歳のときに、宮崎空港のからくり時計を見て神楽が好きになり、宮崎空港に毎日通っていた。小学校1年生の時、神武様で船引神楽を見て、その舞が格好いいと思ったのがきっかけである。
    • 小学校に上がった男の子は、みんな神楽をやることになっている。小さな集落なので、1学年に1人、2人ぐらいしかいないのだが、はじめは覚えが悪くても、練習にくればお菓子をもらえたり、周りの年上の子どもたちも神楽の練習にいって遊び相手がいないので、自然と神楽に参加するような仕組みになっている。
      子どもの頃から舞を舞ったり神楽に触れていると、社会に出た後でも夜神楽の時だけは休みを取ってでも帰ってこようとなり、後継者育成につながっている。
    • 保育園の発表会で神楽をやったり、父親が舞手であることなどから、小学校6年生の時に友達を誘ってやり始めた。父親の舞を見るため夜神楽を見に行く習慣があり、自分も舞いたいと思う気持ちが強かった。
    • 小学校の運動会の時に全校児童で神楽を舞っていた。一昨年、名古屋からUターンして本格的に舞うようになった。
    • 祖父や父親が舞っている姿を見て格好いいと思い、小学校1年生の時に父親に練習へ連れていってもらったのがきっかけで始めた。
    • 父親が舞っている姿を見て格好いいと思って始めた。小さい時から段ボールで神楽の太鼓を作って叩いたりしていた。
    • 保存会では、小学生に神楽をやらないかと声かけしているが、兄が声かけされて一緒についていったのがきっかけである。
  2. 神楽保存会の活動について
    • 保存会の会員の半分は小中高校生で、子どもたちと一緒に神楽を守っていこうという取組をしている。33番ある神楽のうち、半数近くを小中高校生にお願いしている。
    • 高齢者がほとんどなので、最近は小学校に赴任してきた先生や移住者も積極的に受け入れている。
    • 保存会の方の親戚であったり、関係者の若い子どもたちが最近増えてきている。
    • もともと神楽は社家の方々の行事として行われていたが、現在では地区の行事として社家以外の方も参加している状況で、大変賑やかになっている。
    • 本来は決まった家の人しか神楽は舞えなかったが、最近は舞いたい人は舞わせるようになっている。保存会としては、昔のしきたりをずっと守っていくことを重要視しているが、昨年初めて違う地区の若者を受け入れた。
      限界集落のため子どもがいない反面、山村留学などで県内外から子どもが来る。そのような子どもたちに神楽を教えて存続させることについて、保存会で話し合っているところである。
    • 神楽は、一族が代々と守り伝えて祭祀にいそしんできた、厳格なものである。しかし、過疎化などにより、一族で舞える舞も限られてくるなど、今の時代では厳しい面も出てきた。
      しかし、簡単に外からの人を受け入れて舞わせることは難しいので、今は、保存会の関係者や親族などの子どもたちを参加させるようにしている。
  3. 神楽の保存と継承について
    • 神楽は一生続けたいと思っているので、県外に出たとしても、神楽の時期には帰ってきて舞いたい。
    • 先輩たちも神楽の時期は戻ってきて舞っている。自分も高校生になったら神楽の時期には戻ってきて舞い、そして卒業したら地元に帰ってきて神楽を舞いたい。
    • 進学などで一度外へ出て帰ってきても、女性なので舞うことはできないので、今のうちに精一杯神楽を舞いたい。
    • 神楽を残すだけでなく、50年後も夜神楽をやるというのが目標である。夜神楽を一晩かけてやるためには、舞手はもちろん必要であるが、舞を支える裏方さん、そして地域の方の協力も必要になってくる。実際50年後にできるかどうかは厳しいのが現状であるが、目標に向かって、後継者育成として小中学校から神楽に関わってもらったり、地域の方に御協力いただきながら、みんなで盛り上げてやっていきたい。
      神楽をやり続けるということが、地域のつながりになると考える。
    • 過疎化している集落に残っている神楽にどのような意味があるのか考えることがあるが、神楽が先行してあるのではなく、地域をつなげる一つの手段として神楽があるのではないか。
      神楽は儀式的な意味合いが大きく、昔からある形で残していくことが重要だと考える。そのため、こちらから神楽を見に来てほしいなどのPRはしていない。しかし、参拝者や舞いたいと言って地元に帰ってくる人が増えている。そういうことが大切である。
      今あるものを今のまま残し、つなげていくためには、神楽を大切に思うことが大事だと考えて頑張っている。
    • 地域で守られてきた神楽を、昔の人がどのような気持ちで神様に奉納してきたのかを忘れずに伝えていきたい。
    • 神楽を舞う時に、横で禰宜(ねぎ)が神楽の説明をしている。そのような形で魅力を発信している。
    • 神楽を舞うことだけでなく、舞の意味や面などの考古学的、歴史学的な見地からの知識も保存継承していく必要がある。
    • 伝統文化は高齢者がやるというイメージが強いが、若い人たちの間に広めていくためにも、SNSなども活用しながら盛り上げていきたい。
      一方、これまで神楽に関わってきたベテランの人たちは、地域だけでやっていくことが大切だと考える人も多い。その部分でのフォローなど、県や地域、観光協会などみんなが一枚岩になって取り組んでいく必要がある。その関係をつなぐ役目が自分たちだと考える。
      地域に人が戻ってくるための雇用対策や、神楽に小さい時から関わるための教育面からのアプローチも必要である。
    • 世界農業遺産と一緒に神楽を世界に発信していきたい。
    • 自分たちがまずはしっかりと神楽を舞えるように、努力していきたい。
    • 2020年の東京オリンピックの時に、10年に1度の周期で舞う大神楽を舞ってPRしたい。
    • 将来宮司になって、氏神を引っ張っていきたい。参拝者に見せるためではなく、神様に祭る神楽を今のまま次世代につなげていきたい。
    • 県外で神楽を舞った時、観客の方のワクワク感が強く伝わり、感動した。
      皆で盛り上げるために大切なのは、自分自身が神楽を好きであることだと思う。自分が好きになれば、自分の周りの人も好きになってくるのではないか。
    • 後継者不足が問題になっていることが悲しい。これからそのような問題を解決していかないといけないが、まずは何より、先人たちが今の時代まで守り伝えてくれた神楽に対する想い、考え方などを、後継者を含め、少しでも多くの人に伝えていくことが使命だと感じている。

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知事総括

  • 神楽が大好きで、使命感を持って強い気持ちで取り組まれている皆さんからの話を伺い、大変心強いという思いがした。
  • 神楽は、これから県内外の方に対して宮崎の魅力を発信する際の役割を担うことになると思う。それぞれの地域で守り伝えていくことが、非常に重要な課題になるが、力を合わせ、県全体として盛り上げて行きたい。
  • 神楽は宮崎県民にとって「心のふるさと」だと思う。保存継承していくために、皆さんもそれぞれの立場で力になっていただきたい。

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資料

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