掲載開始日:2020年4月1日更新日:2022年3月25日
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農村整備課では、低炭素・循環型社会の実現と過疎化・高齢化の進む農村地域の活性化や農業用水利施設の維持管理費低減等を目的に農業用水を利用した小水力発電の導入促進を図っています。
水力発電は、水が高いところから低いところに流れ落ちる性質を利用し、水の流れ落ちるエネルギーにより発電を行います。
小水力発電は、数十kWから数千kW程度の比較的小規模な発電の総称を言います。また、NEDOマイクロ水力導入ガイドブックでは下表のとおり分類がされており、農村整備課が所管する県単独事業を活用した発電施設は全て100kw以下のマイクロ水力発電に分類されます。
「NEDO:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構」
大水力発電 | 10万kW以上 |
---|---|
中水力発電 | 1~10万kW |
小水力発電 | 1,000kW~1万kW |
ミニ水力発電 | 100~1,000kW |
マイクロ水力発電 | 100kW以下 |
発電出力・年間発電電力量の概略値は、有効落差と流量により簡易的に求めることができます。
下記の例のとおり、有効落差20m、流量0.3立方メートル/sの小水力発電施設の場合は、年間約22万kWhの発電量を見込むことができ、この電力量は「1年間の73世帯分の使用電力量」、「120tのCO2削減」に相当します。
宮崎県では、「宮崎県新エネルギービジョン」を策定し、「太陽光」、「バイオマス」、「小水力」の3つを重点的なエネルギーとして位置づけ、これらの導入を積極的に促進しています。
農村整備課においても、農業用水を利用した小水力発電の導入促進を図るため、平成24年度にソフト事業からハード事業まで取り組める県単独事業を創設しました。
事業種類 | 対象施設 | 事業主体 | 補助率 | 助成の内容 |
---|---|---|---|---|
小水力発電等農村地域導入支援事業 | 小水力・太陽光等発電施設 |
市町村 改良区等 |
50% 【55%】 |
ソフト:地元調整~詳細設計 ハード:施設整備 |
【】は、中山間地域の補助率。
農業用水利施設を活用した小水力発電では、主に下図の箇所が適地となります。このような箇所で、発電の可能性を検討する可能性調査を実施し、可能性がある場合は、概略設計や詳細設計により具体的な計画を進めていきます。
県単独事業を活用して整備された発電施設の紹介をします。
名称 | 場所 | 発電規模 | 運用開始時期 | 造成事業名 |
---|---|---|---|---|
下小原発電所 (PDF:349KB) |
日之影町 | 5.0kW | 平成26年2月 |
小水力発電等農村地域導入支援事業 市町村連携マイクロ水力発電導入実証試験事業 |
荒谷発電所 (PDF:617KB) |
五ヶ瀬町 | 2.4kW | 平成27年4月 | 小水力発電等農村地域導入支援事業 |
諸塚小水力発電所 (PDF:370KB) |
諸塚村 | 19.5kW | 平成29年4月 |
小水力発電等農村地域導入支援事業 |
大日止昴小水力発電所 (PDF:827KB) |
日之影町 | 49.9kW | 平成29年11月 | 小水力発電等農村地域導入支援事業 |
井戸地区・柳の越地区太陽光発電施設 (PDF:704KB) |
諸塚村 | 49.5kW | 平成31年4月 | 小水力発電等農村地域導入支援事業 |
田代陣の池ホタル谷発電所 (PDF:679KB) |
えびの市 | 13.9kW | 令和元年8月 |
小水力発電等農村地域導入支援事業 活力あるふるさとづくり事業 |
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農政水産部農村整備課農村整備担当
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