◎
木の香り漂う健康住宅
建築家である川崎さんのお宅は、仕切りを極力減らし、空間の繋がったオープンなスペースが心地良さを感じさせてくれます。玄関を開けると、リビング・台所までが見渡せ、同時にスギの柔らかな香りも漂います。床・壁・天井のすべてに宮崎産のスギが使用され、木に包まれたようなあたたかな雰囲気が味わえます。
「入って来た人、皆木の香りに反応しますね。築3年経ってもこの香りに癒されています。」と川崎さん。「宮崎の気候風土の中で育った木だから、宮崎の家作りには合うんですよ。ここの気候に合わせて呼吸しますから。木肌が黒っぽいと敬遠する人もいますが、木の色はどんどん変化して、深みのある落ち着いたものになっていきます。家を建ててから家が変化していく楽しみがありますね。」
川崎邸は、お風呂・洗面所などの水回りが北側に設けられています。スギの持つ調湿作用を計算してのことで、カビやジメジメ感などがうまく排除されています。また、スギを使って一番感じることは体に優しいことだといわれます。
「台所などに長時間立っていても木が柔らかいので足腰に響かない。体へ負担がかからないですね。長い時間の作業も苦にならないです。健康への良さを感じます。」と川崎さん。
柔らかいがゆえに、傷がつきやすいという特徴もありますが、それも深みの一つと考えられます。しかし、地元スギならばコストも安価なので、張り替えが用意にできるというメリットもあります。張り替えることで築年数が経った家でも、スギの香りを満喫できるという楽しみ方もできます。
スギの壁では、カーテンや装飾品でメリハリを出し、個性のある部屋作りができます。「木の壁は何でも合わせやすいんです。私はカーテンなどで遊んでみましたよ。原色をもってくるとメリハリができて、部屋が引き締まりますよ。」
川崎さんのお宅は、まさに「木を楽しみ、木と暮らす」そんな表現がぴったりのお宅です。
宮崎市希望ヶ丘 川崎さん(築3年)
平屋(2LDK+ロフト)
◎
スギの個性を最大限に引き出した自然の家
「木の家」を実際に見て感動したという川口さん。「入った瞬間に、これだって思いました。木の香り、木の持つあたたかな雰囲気すべて気に入りました。今までと違う家作りができそうだと直感しましたね。」と奥様。
早速そのような家を建てるべく設計に入り、できあがった家は、床・壁・柱・天井すべてに地元スギを使用。自然の中にいるような雰囲気を作り出しました。「靴を脱いで上がった時に、木の柔らかさが伝わってきてほっとします。直にごろんと横になるのもとても気持ちがいいんです。自然を肌で感じられますね。生活していく上で、床に傷がつくこともありますがそれも気にならないですね。味が出ていいんじゃないかと思います。」また、人が動くことにより自然にツヤが出て、自然な光沢がますます味のある雰囲気を醸し出しているようでもあります。
壁には節の少ない上品な雰囲気の材を、床や柱には節のある力強い材を配してメリハリを出していらっしゃいます。
「最初は、木の色が白くて物足りなかったぐらいです。でも、時間が経つにつれて木の色が変わってくるんです。それが楽しみですね。」と奥様。
吹き抜けの玄関は、高い天井までスギが張り巡らされていて木の存在感を感じるとともに木の温もりを一身に受け止められます。
「これだけスギを使っているので消臭効果も感じますね。いつも空気がきれいで、すがすがしいんですよ。」
北側にはクロークが位置していますが、湿気がこもらずさらりとしているので衣類の保存などにも問題ないそうです。
お孫さんとも同居され、木の持つ優しさが小さな子供にもぴったりです。スギの個性を最大に引き出した川口さん宅。自然で体に優しい住まいです。
宮崎市木花台 川口さん(築2年)
2階建(3LDK+2LDKの2世帯住宅)
木の良さを知ろう!
|
県産材の主な活用事例
|
スギ生産日本一 宮崎県
県産材と人のかかわり
|
県産材の魅力を語る
|
リンク集