平成21年度第123回宮崎県の財政

我が国は、本格的な人口減少・少子高齢社会を迎えるとともに、世界的な経済・金融危機の中、経済、雇用情勢が著しく悪化したことから、社会全体の先行きが極めて不透明な状況にあります。

さらに、本県は、経済・雇用対策をはじめ、中山間地域対策や医師確保対策などの緊急を要する課題、さらには、長年の懸案である交通網の整備や産業振興など、様々な課題を抱えております。

このように大変厳しい社会経済情勢下ではありますが、本県におきましては、未来への確かな礎を築くために、財政改革を推進しつつ、選択と集中の理念の下、平成21年度重点施策である雇用創出・就業支援対策、中山間地域対策、子育て・医療対策、環境エネルギー対策をはじめ、交通網の整備、産業振興、教育の充実などに積極的に取り組んでまいることとしております。

本県の抱える諸課題を解決し、新たな県づくりを進めていくためには、県民の皆様に、本県の現状を十分に御理解いただき、県民総力戦で取り組むことが何より大切であります。

この「宮崎県の財政」は、県民の皆様に県の財政状況を広く知っていただくため、年2回公表しているもので、今回は、平成21年度当初予算の概要及び平成20年度下半期の財政運営の状況等を主な内容としております。

県民の皆様には、この冊子を通じて本県財政の状況について御理解をいただき、今後の県政運営に積極的に御助言、御協力を賜りますようお願いいたします。

平成21年6月

宮崎県知事東国原英夫