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映画「美しい夏キリシマ」「棒たおし」、ドラマ「西部警察」「女神の恋」など、これまでも数々の映画やドラマのロケ地となってきた宮崎。温暖な気候の下での撮影条件の良さもさることながら、豊かな自然や神話・伝説が残り、人柄も温かい宮崎は、他の土地では出せないひと味違った魅力を表現できるのかもしれない。 今年もそんな宮崎で、NHK連続テレビ小説「わかば」と、郷土の偉人石井十次の生涯を描いた「石井のおとうさんありがとう」という2つの作品が生まれた。ロケの様子や作品の見どころなどをお届けしよう NHK連続テレビ小説「わかば」緑豊かな宮崎を舞台に、困難を乗り越えて成長するヒロインわかばに注目。
@西都市、高鍋町、宮崎市、北郷町、日南市、南郷町 DONGE?ザ・インタビューのコーナーに登場していただいた原田夏希さんの主演する「わかば」。恋愛・結婚・出産を経験しながら造園家として悪戦苦闘するヒロインが、震災で傷ついた家族の「心」を再生し、さらに新しい家族を作っていくまでの姿を、涙と笑いと人情でさわやかに描くこのドラマは、6月1日に本県でクランクイン。江戸時代のたたずまいを静かに残す飫肥をはじめとして、太平洋を一望できる景観とフェニックスなどが美しい堀切峠付近、緑映える西都原古墳群など、宮崎を代表する場所がロケ地となった。 梅雨の合間を縫って行われたロケでは、はじめこそ緊張気味で慣れない様子のヒロインだったが、日を追うごとに表情も柔らかくなり、スタッフや共演者とも息の合った掛け合いを見せるように。ロケ終盤での余裕さえ感じられる演技には、約2週間、宮崎にいる短い間に随分と多くのことを吸収したのだと驚くほど。NHK大阪放送局の方が、「彼女の成長ぶりに正直言って驚いている。今までにないくらい良いものが出来上がってきていますよ」と語っていたのもうなずける。 宮崎の開放的な雰囲気、ヒロイン自身も語っていた宮崎の「温かさ」が、ドラマの中のわかばだけでなく、ヒロイン自身も大きく成長させたのかもしれない。宮崎の魅力を詰め込んだこのドラマの放送で、全国に宮崎の良さが再認識されることを期待したい。
石井のおとうさんありがとう3,000人の孤児を世に出した郷土の偉人・石井十次の生涯を描く感動の物語
@木城町、高鍋町、西都市など 明治・大正期、「福祉」という言葉すら存在しなかった時代に「岡山孤児院」を創設し、児童福祉の父と呼ばれた石井十次は、慶応元年(1865年)本県の高鍋町に生まれる。岡山の医学校に通っていた十次は、ある村の診療所での実習中、貧しい家の男児一人を預かったことから、児童福祉・教育に専念していくようになる。 明治20年に開設され、多いときには児童数1,200人にも達した施設は、明治40年には世界第3位の規模になる。国からの支援も皆無だった当時であるが、十次は必死で寄付を集め、孤児を世話し、1人の餓死者も出すことはなかったという。そして、自然教育の実現を夢見て故郷(西都市茶臼原)で事業を展開しようとしていた矢先、志半ばにして持病に倒れる・・・。 そんな郷土の偉人の波瀾万丈に満ちた生涯を描くこの映画は、日系ブラジル人のヨーコが、祖父が残した1枚の写真に書かれていた「石井のおとうさんありがとう・・・」という言葉の意味と自分自身のルーツを探るところから始まる。宮崎では、4月から木城町の石井記念友愛社、西都市茶臼原などで地元の協力の下、ロケが行われた。 「親のない孤児よりもっと不幸なのは心の迷い子、精神の孤児なのです」と常に十次は言っていたという。それはいつの時代にも変わらない真理なのだろうが、心の荒廃が叫ばれる現代だからこそ、私たちの心に重く響いてくる。
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