県広報みやざき

知事コラム

節目の年の献花式

第56代宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 第56代宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

5月下旬、県庁本館の前庭で川越進翁の胸像献花式が行われました。

川越進翁は、明治初期、鹿児島県に併合されていた本県の分離独立を主導した郷土の偉人。鹿児島・宮崎両県の県議会議長を務めるなどして、ひたすら郷土の発展を願い、私財をも投げ打ち、不屈の精神で分県運動に尽力されました。

毎年、原則として置県記念日である5月9日に行われる献花式は、川越進翁をはじめ、本県の礎を築いてくださった幾多の先人に敬意と感謝を表しつつ、郷土の発展に邁進することを誓う機会となっています。

今年は、この分県運動が実り、宮崎県が再置された明治16年(1883年)から数えて140年目の節目の年。

本県は今、人口減少が急速に進む中で、コロナ禍や物価高の影響、度重なる自然災害といった百年に一度の難局に直面し、歴史的転換点にあります。

幾多の困難を乗り越えて今日の宮崎を築いた先人にならい、節目の年である今年は、世界とのつながりを深める中で、本県の未来を切り開いていく年にしたいと考えています。

2月にWBC日本代表の侍ジャパンがキャンプを行い、7戦全勝で世界一を奪還し、3月には日本初となるアジア最大のゴルフ商談会「アジアゴルフツーリズムコンベンション2023」が、35の国・地域から約300人が参加して開催されました。

また、4月には23年ぶりにサミット関係閣僚会合の一つG7宮崎農業大臣会合が開催され、持続可能な農業の実現に向けた「宮崎アクション」が取りまとめられています。さらに、9月に開幕するラグビーワールドカップ2023フランス大会に向け、ラグビー日本代表が1か月に及ぶ最終調整の合宿を実施しました。

そして、いよいよ10月には本県で初めて、国内外の宮崎県人会が一堂に会する「宮崎県人会世界大会」を開催します。この大会を通じて、ふるさと宮崎の魅力を再発見し、各県人会と本県との絆を深めるとともに、県人会相互のネットワーク強化、県人会活動の活性化や世代間交流の促進、次世代への継承、世界に向けた本県の魅力発信などを進めることとしています。

大会のキャッチコピーは、「つながろうひなたで つなげよう世界へ」。

改めて幾多の先人のご功績の上に今の宮崎県があることに思いを巡らせ、その思いをしっかり受け継ぎながら、世界の活力を取り込むことにより、本県のさらなる発展に向けて力強く前進してまいります。

今年の川越進翁胸像献花式

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