未来につながる心理支援を目指して
緒方 友佳
所属:北部福祉こどもセンター/入庁:令和元年度
○これまでの配属先
R1 中央福祉こどもセンター
R4 北部福祉こどもセンター
現在携わっている仕事内容
児童相談所の児童心理司として、心理検査や心理面接、療育手帳の判定を担当しています。
対応する相談の内容は虐待や非行など様々です。面接や検査、遊びなどを通して、子どもや保護者のニーズや状態像を総合的にアセスメントし、トラウマケアなどの心理療法や保護者に対する心理教育などを行います。
また、学校や施設などを訪問したり、虐待の被害事実確認を児童相談所、警察、検察の三者で司法面接という形をとって行うなど、児童福祉司や地域の関係機関と連携しながら、子どもたちが安心して生活できるよう支援しています。
仕事のやりがいについて
子ども自身の専門家はその子自身だという意識で取り組んでいます。子どもが発した言葉の中に気づきを得ることも多く、その気づきを共有し、子どもの変化や成長を一緒に喜ぶことができたときにやりがいを感じます。
宮崎県の技術職員として働くことの魅力
私は、入庁前は県外で働いていました。宮崎県の魅力は、温かい環境の中で生活できてワークライフバランスがとりやすいところです。行政機関として幅広い知識や技術を習得・活用できることも魅力の一つです。
研修制度や資格取得のための支援制度について
県内の心理職同士で、気軽に連絡を取り合って情報交換をしています。現在の所属では、面接・検査などについての所内研修や、ケース検討を定期的に行っています。
これまでの仕事で印象に残っていること
「子どもの問題行動をなんとかしてほしい」という話題になったとき、心理検査の結果や見立てなどを伝える中で、一番困っているのは子ども自身であることや、保護者や学校などが抱える課題を共有できたことがありました。そして、それぞれが自分にできることを無理なく、主体的に考えることで子どもの適応につながりました。心理職として、保護者や関係機関の考えを尊重し、目標を共有し、関係性のアセスメントを行いながら、お互いのメンタルヘルスにも留意していくことが子どもの支援につながることを実感できました。
今後の目標
今後は、宮崎県の心理職として、それぞれの地域やそこに住む子どもや保護者の方に応じた支援ができるよう、地域のことを知っていきたいと思います。
子どもの支援には、家庭や学校などとの関係性への支援が欠かせません。子どもへのトラウマケアやアセスメントなどの技術向上に努めながら、家庭や地域の持つ強みを発見し続けられる、子どもの代弁者でありたいと思っています。
一日の流れ
8:20 | 登庁 |
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8:30 | 朝礼 |
9:30 | 心理判定・面接 |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 心理判定・面接 |
16:00 | 記録作成、打合せ等 |
18:00 | 退庁 |