1. 高速道路の早期全線開通に向けて
高速道路整備を県政発展の起爆剤に

九州中央自動車道 高千穂・日之影道路の開通式
本県の高速道路は、九州縦貫自動車道、東九州自動車道、九州中央自動車道があり、そのうち東九州自動車道と九州中央自動車道については、未だ全線開通に至っていません。
高速道路の整備により、企業立地の促進や観光客増加などによる地域の活性化が推進されるほか、救急医療の搬送ルートや災害時の支援・救援ルートとして緊急時に重要な役割を果たすライフラインとしての効果が期待されています。
このため県では、開通による効果を経済・防災・医療等の様々な観点から調査・分析するとともに、全線開通にかける沿線住民の熱意をアピールする大会の企画・開催や、沿線自治体、経済団体等と連携して知事を先頭に国等への要望活動を行い、高速道路が県政発展の起爆剤になるよう一日も早い全線開通を目指しています。
2. スマート農業の推進に向けて
これからの新しい農業の姿

データ分析結果を提示しながら技術指導する普及指導員
宮崎県は、温暖多照な気候条件を生かし、園芸や畜産など多様な農業を展開することで、農業産出額は全国第5位となっています。
人口減少に伴い、農業分野における担い手も減少する中、新規就農者の確保・育成を強化するとともに、ICTやロボット等の先端技術を導入し、省力化や規模拡大・生産性向上等を実現する「スマート農業」の導入が重要となっています。
県では、「誰もが取り組める農業」「超省力・効率的で高収益な農業」「中山間地域など条件が不利な地域でも持続可能な農業」を実現するため、試験研究や開発された技術の現場実証、農業大学校生や農業者等人材の育成、大学や民間企業等との連携等を通して、あらゆる分野でスマート農業を推進しています。
3. 様々な危機事象への対応
自然災害等から県民のいのちを守る!

【総合対策部室】(令和2年9月台風第10号)
県の災害対策の中枢である災害対策本部の司令塔として、災害に対する総合的な対応や関係機関等と調整を行います。毎年、訓練も実施しています。
本県では、これまで大雨や台風災害をはじめ、口蹄疫や鳥インフルエンザの発生、新燃岳の噴火などの危機事象に見舞われてきました。また、南海トラフ地震の発生も懸念されているほか、現在は新型コロナウイルス感染症が発生しています。こうした危機事象に対しては、日頃から発生を想定した備えを行っておく必要があります。
県では、危機管理局において、防災行政の企画・調整業務を担い、災害対応の拠点となる防災庁舎を活用しながら、関係機関と連携した防災訓練の実施による危機管理能力の強化、防災士の養成等による地域防災力の向上対策、BCPの推進などの大規模災害対策に取り組んでいます。また、現在は新型コロナウイルス感染症対策にも取り組み、危機管理の総合調整役としての機能を発揮しています。
4. 国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭の開催に向けて
「いざ 神話の源流へ」宮崎県の文化を県内外へ発信

さきがけプログラム オータムロビーコンサート
(延岡市実行委員会主催)
国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭は、宮崎県で初めて開催される、国内最大規模の文化の祭典です。
神楽に代表される宮崎県の素晴らしい文化を、県内外のみなさんに知っていただくため、市町村や文化団体、学校等と一体となって準備を進めています。
新型コロナウイルス感染症の影響により、令和3年度の開催に延期しましたが、令和2年度は催事の一部を「さきがけプログラム」として実施するとともに、オンラインでの配信などコロナ禍での文化の楽しみ方など、新しい取組も実践しました。
文化・芸術の力により、多くの皆さんに安らぎと勇気を与え、日向神話に登場する「天岩戸開き」のように、希望の光に満ちあふれた大会となるよう、開催に向けて全力で取り組んでいきます。