宮崎県季刊誌「Jaja」じゃじゃ

イベント&フェスティバル

2004ダンロップフェニックストーナメント

宮崎市 11月18日〜21日
1974年の開催以来、毎年ゴルフファンに大きな話題を提供しているダンロップフェニックストーナメント。グラハム・マーシュ、セベ・バレステロス、ジャック・ニクラウス、トム・ワトソンといった世界のトップが活躍してきたこの大会ですが、第31回となる今回の見どころは、やはり、2002年以来2年ぶり2度目の参加となるタイガー・ウッズ選手です。

ダンロップフェニックストーナメント

前回出場時には、宮崎だけでなく日本中をフィーバーに巻き込み、4日間トータル37、902人という大観衆を大いに沸かせてくれましたが、惜しくも優勝争いには届かず。今回は、世界トップクラスの実力を存分に見せてくれるものと期待が集まります。

「米ツアーと同様の舞台セッティングを整え、世界の一流プレーヤーを集めて、日本のプレーヤーと競わせる」をコンセプトとして、長い歴史を刻んできた同大会。世界のトップ中のトップが、ぎりぎりの真剣勝負を展開するゴルフの醍醐味を、秋の宮崎で味わってください。

問い合わせ/フェニックスカントリークラブ
TEL:0985-39-1301
LPGAリコーカップも開催
11/25〜28 宮崎カントリークラブ
TEL:0985-56-4114

のべおか天下一薪能

延岡市 10月9日
天下一の称号をもつ能面をつけ、観世流の名門・片山家が薪の灯りの中で幻想的に舞う「のべおか天下一薪能」が、今年も延岡城址二の丸広場で開催されます。

のべおか天下一薪能

平成5年、延岡市の市制60周年を記念して旧延岡藩内藤家から延岡市に寄贈された能面は、それまであまり知られることはなく、代々受け継がれてきたものでしたが、72面のうち30面は桃山時代から近世初期にかけて作られた「天下一」の焼印をもつ名品であることが分かりました。これを機に、「天下一の能面で天下一の舞い」をテーマとして、平成9年に始まったのが「のべおか天下一薪能」です。

今回の演目は、能の『俊寛』『敦盛』と狂言の『延命袋』と、いずれもファンにはおなじみの傑作。主な演者として、観世流シテ方・九世片山九郎右衛門氏(人間国宝・財団法人能楽協会理事長)、九郎右衛門の長男で各地で薪能の演出も手がける片山清司氏、大蔵流狂言方・茂山千作氏(人間国宝)といった、能狂言界の至宝ともいえる顔ぶれがそろいました。まさに天下一の名にふさわしい夜になりそうです。

問い合わせ/NPO法人のべおか天下一市民交流機構
TEL:0982-33-0248

宮崎神宮大祭

宮崎市 10月30日〜31日
宮崎市民から「神武様」と呼ばれて親しまれてきた宮崎神宮大祭は、県内最大のお祭り。メインイベントの御神幸と神賑行列は、武者装束、古代装束をまとった1,500人の行列が宮崎神宮から瀬頭の御旅所まで、ゆっくりと練り歩き、その古式ゆかしい風情は秋の宮崎の風物詩となっています。

宮崎神宮大祭

初代神武天皇を祀る宮崎神宮の創建は、社伝によると神代までさかのぼりますが、初めて文書として記録されたのが、鎌倉時代の1197年。当時の地頭土持氏によって、現在の地に社殿が設けられたとされています。

このお祭りのもうひとつの名物は、シャンシャン馬道中。宮崎では大正初期の頃まで、新婚夫婦は鵜戸神宮(日南市)へお参りをする風習がありましたが、道中は七浦七峠といわれるほどの難所。途中、一泊した宿から晴れ着に着替えた花嫁を乗せて花婿が手綱を引き、わが家へ帰る様子を再現したのが、このシャンシャン馬です。おだやかな秋の日、市内のメインストリート橘通りをゆっくりと進む行列に、宮崎の歴史の深さを味わってみてください。

問い合わせ/宮崎神宮
TEL:0985-27-4004
宮崎商工会議所
TEL:0985-22-1261

椎葉平家まつり※今年度は中止になりました。

椎葉村 11月12日〜14日
那須大八郎と鶴富姫の悲恋の物語に彩られた椎葉平家まつりが、今年も11月12日から開催されます。

椎葉平家まつり

今から約820年前、壇ノ浦の合戦(1185年)で源氏に敗れた平家一族は、各地の山村などに逃れましたが、椎葉も、そうした平家の落人たちの里のひとつ。山深い里で、落人たちは息を潜めるように暮らしていましたが、そこへ那須大八郎率いる源氏の追討の手が伸びてきます。ところが大八郎は、落人たちの姿を哀れに思い、手を差し伸べて自活を助けたといわれています。やがて平家の姫である鶴富姫と恋仲になりますが、帰還の命により二人は離ればなれになることになります。

椎葉平家まつりの中心行事である大和絵巻武者行列も、この二人が主役。まるで時を越えて、大八郎と鶴富姫が再会を果たすようなロマンを感じさせてくれます。祭りでは、ほかにも郷土芸能や地元物産の即売、ミニコンサートなどさまざまなイベントが開催され、三日間にわたって村の人口の10倍近い延べ35,000人の人出でにぎわいます。

問い合わせ/椎葉村企画観光課
TEL:0985-67-3203

welcomeいらっしゃい
田部義之さん・昌子さん
(広島県広島市在住)

田部さん夫妻
霧島火山湖の一つ、六観音御池の前で田部さん夫妻。旅行の計画を立てるのが義之さんで、アルバムの整理をするのが昌子さんの役割なのだとか。

全国の山や湖を夫婦で旅しています。
美しい霧島の風景に心が躍りました。

えびの高原に来られたのは、初めてですか?

昌子さん:二人とも初めてです。自然の中を歩くのが好きで、全国を旅しながら、その土地の山や湖を歩いて回っています。まだ行ったことのない県が宮崎と奈良で、宮崎を訪れたら、まずえびの高原に行こうと決めていました。夏なのに日差しが穏やかで、空気が澄んでいてとても涼しいですね。

えびの高原の印象は?

義之さん:昨日、鹿児島からレンタカーで来ましたが、霧島からえびの高原に向かう途中で見た木々の緑や山、湯煙が立ち込める姿に心が躍りました。全国を旅すると、日本には美しい風景がたくさんあることを実感できますが、この霧島一帯も素晴らしいですね。この自然はずっと残してほしいです。

今回の旅行で何かおいしいものは食べられましたか?

昌子さん:食べ物のほうはまだこれからですが、ホテル(えびの高原荘)の朝食にあった「ニガウリとイカのマヨネーズ和え」がおいしかったです。自宅でも作ってみようと思います。

今日のこれからのご予定は?

昌子さん:生駒高原に行きます。このあたりは紅葉もきれいと聞いていますので、次回は秋に訪れてみたいですね。またぜひ機会を作って、高千穂峡や都井岬にも行ってみたいと思います。

最後に一言。

義之さん:今まで仕事が忙しく、夫婦でゆっくり過ごす時間がありませんでした。退職してゆとりができた今、できるだけ二人で旅をしたいです。緑の中で過ごすひとときを大切にしたいと思います。

 

えびの高原

日本初の国立公園である霧島屋久国立公園内に位置するえびの高原。霧島連山の最高峰である韓国岳を臨み、周囲には不動池、六観音御池、白紫池といった火山湖が点在する。春はノカイドウ(国天然記念物)、夏はミヤマキリシマ、秋はススキや紅葉、冬は樹氷と四季折々の自然を満喫できる。

えびの高原