青島神社裸まいり

宮崎市／１月９日
鬼の洗濯岩と呼ばれる波状岩に囲まれ、亜熱帯植物が茂る名勝の地青島は、「山幸彦・海幸彦」の伝説が残る日向神話のふるさと。そこに鎮座する青島神社は、１２００年以上の歴史を持つといわれ、江戸時代中頃までは全島が神域として一般の立ち入りが禁じられていたことから、島の自然も昔のままの姿をとどめているといわれています。

宮崎市青島地区に伝わる裸まいりは、神話の中で海の宮を訪ねて数年を過ごした山幸彦が帰ってくるという知らせを受けた村人たちが、着衣もそこそこに浜へ飛び出して出迎えたという伝承を再現したもの。南国とはいえ、肌にあたる風が冷たい冬のさなかに、若者や氏子たちが白装束、白ふんどしの姿で青島神社前の海へ入り、無病息災を祈願する祭りは、 神話世界の神様と住民たちのつながりの深さを感じさせます。

【問い合わせ】
青島神社／０９８５-６５-１２６２

神話の高千穂 建国まつり

高千穂町／２月11日
天孫降臨伝説の地・高千穂町で建国記念の日に行われている、神話の高千穂建国まつりは、約８００人が神様衣装に身をつつんでのパレードが見もの。高千穂神社から_觸神社までの約１・の道のりを、大勢の「神様」たちが練り歩きます。このパレードは当日の飛び入りもできるため、手製の衣装をまとって繰り出すという方も。

10日夜の前夜祭では、優勝者に翌日、主役の神武天皇役が与えられるミスター神様コンテスト、アヒラツヒメ、コノハナサクヤヒメ、アメノウズメノミコトを選ぶミス神様コンテスト、神様衣装コンテストも開催。祭り当日はパレードのほか、伝統芸能の披露やだご汁のふるまい、餅つきなども行われ、高千穂の町は祭り一色となります。

【問い合わせ】
高千穂町企画情報課／０９８２-７３-１２０７

苗代田祭　―宮崎県無形民俗文化財

高原町／2月18日
高原町の狭野神社に伝わる苗代田祭り（ベブがハホ）。ベブは牛、ハホは主婦のことで、この両者を中心に代かき、種まきなどの農耕を模した所作が面白おかしく演じられるお祭りです。早春、その年の豊作を祈る春祭りの神事は各地にありますが、ベブがハホは儀式の始まりと結びだけは神官によって厳粛に行われるものの、境内を田に見立てて繰り広げられる農耕の所作や掛け合いは、ほとんど演者たちの即興。地元の言葉できわどい冗談も次々に飛び出し、境内は爆笑に包まれます。

祭りに登場するべブは木製ですが、神社の記録によると「享保元年（１７１６）の新燃岳の噴火で木牛が焼失したので作り替えた」とあることから、少なくとも３００年以上も前から続いてきたようです。古来、祭りとはこういうものだったのかと思わせるエネルギーに満ちたベブがハホ。一度ご覧になってみては。

【問い合わせ】
高原町産業振興課／０９８４-４２-２１１１

都城弓まつり　全国弓道大会

都城市／3月25日〜26日
全国の竹弓の約9割が生産されている「弓のまち」都城市で、毎年3月に開催されている都城弓まつり全国弓道大会。全国から集まった約２３００人の選手たちが、中学、高校、一般の部で個人・団体戦を競う大規模な大会で、4年に1度は国際大会として開催され海外からも多くの選手が参加。 出場選手が多いこともあって、24人の選手が一斉に弓を引く壮観な光景がみられます。また会場ではアトラクションや都城大弓の展示即売なども開催されています。

大会が開かれるのは、ちょうど桜の季節。約２６００本の桜がある市内の母智丘公園では、もちお桜まつりも開催されますので、弓と桜を楽しみに、出かけてみるのもいいのでは。

【問い合わせ】
都城弓まつり全国弓道大会事務局／０９８６-２３-２７５４