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知事コラム

こんにちは!河野です

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

本県と大分県にまたがる「祖母・傾・大崩(おおくえ)地域」が、ユネスコエコパークに登録されました。うれしいニュースです!

「世界遺産」が、手つかずの自然を守ることを原則とするのに対し、「ユネスコエコパーク」は、自然と人間社会の共生を目指すもの。

県内では、 平成24年に登録された「綾」に続いて2か所目となります。国内で登録された全9か所のうち、県内2か所のユネスコエコパークを有するのは、本県と群馬、長野の3県のみ。さらに、ユネスコエコパークと世界農業遺産が重なる地域(高千穂町・日之影町)があるのは本県だけとなっています。

今年2月に県が作成した「ゆたかさ指標」でも、本県の「自然」のゆたかさは全国1位。これが世界から認められたわけで、とても誇らしいことです。

今回登録された「祖母・傾・大崩地域」は、宮崎・大分両県の6市町(延岡市・高千穂町・日之影町/佐伯市・豊後大野市・竹田市)にまたがる山岳地帯。急峻な山岳地形は独特の景観美を有し、標高に応じた幅広い植生が見られるとともに、ニホンカモシカやソボサンショウウオなど希少種が生息する生物種の宝庫となっています。また、豊かな自然への畏敬の念とともに、住民による自然保護活動や自然資源の持続的な利活用(農林業や観光業)が図られています。

いのちの営みをつないできた地域の皆さんに深く敬意を表するとともに、登録にあたりご尽力いただいた全ての皆さんに、心から感謝申し上げます。

私は今年4月、妻と一緒に日之影町で森林セラピーを体験しました。地元の方に案内いただきながら、のんびり森林浴ウォーキング。新鮮な空気を胸一杯に吸い込み、まばゆい新緑の中、鳥の鳴き声、葉っぱの香りなど、五感をフルに使って充実した時間を楽しむことができました。心にも体にもよく効きます。

また、「九州最後の秘境」と呼ばれる大崩山は、登山家にとって憧れの山として親しまれていますし、周辺の比叡山をはじめとする岩峰群でのロッククライミングに魅せられて移住される方もいらっしゃいます。

今回のユネスコエコパーク登録はゴールではなく、新たなスタートです。大分県や地元市町、地域の皆さんと連携しながら、このような地域の魅力を国内外に発信して交流人口の拡大を図りつつ、子どもたちの環境学習や登山者等への自然保護啓発など、貴重な自然や自然と共生したくらしを次世代へ確実に継承する取組を進め、地域の振興に結び付けていきたいと思います。

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