県広報みやざき

知事就任のごあいさつ 安心と希望あふれる「みやざき新時代」に向けて

河野 俊嗣

第55代宮崎県知事

河野 俊嗣こうのしゅんじ

H30.12.25 河野知事初登庁時のようす

3期目に向けた思い

私は、平成23年1月に知事に就任して以来、「口蹄疫等からの再生・復興」、そして「復興から新たな成長へ」を最大の使命とし、全力を尽くしてまいりました。
その結果、フードビジネスなどの成長産業や中核的企業の育成、企業立地など着実に成果を挙げ、農林漁業生産額や輸出額なども年々伸び、全国和牛能力共進会では3大会連続で内閣総理大臣賞を受賞しました。
3期目は、これまで積み重ねてきた実績や経験、人脈を生かし、「成果を出す」ことを強く意識しながら、国や市町村、民間、大学などと連携・協力して、困難な課題にも果敢に挑戦してまいります。そして、県民の皆さんとともに、「くらしの豊かさ日本一の宮崎県」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

私が目指す宮崎県の姿

これまで2期8年にわたり県政を担ってきた私は、責任を持って政策の継続性、安定性を図り、県民の皆さんの負託に応えてまいります。
その上で、特に、「今、重点を置いて取り組む必要がある」と考えている政策は、次のとおりです。

①人口減少問題に徹底して取り組む

これからの県づくりを進める上で最大のポイントは、人口減少問題への対応にあります。
人口減少を抑制する上で最も重要なのは、若者が「宮崎県で暮らし、働き、そして、結婚して子どもを生み育てたい」と思える魅力的な地域をつくることです。
雇用する企業の側のみならず、若者やその家族、さらには学校の進路指導担当者など、それぞれの意識や取組を変えることにより、県外に向かう人の流れを変えなければなりません。
県や市町村、産業界、民間団体などの力を結集し、本県の強みを生かすことにより、「合計特殊出生率 2.07」「社会減ゼロ」への道筋をつけるべく取り組みます。

②地域経済の着実な成長を図る

これまで、農林水産業の成長産業化や成長産業の育成、地域経済をけん引する中核的企業の育成に取り組んできた結果、それぞれの分野の生産額や輸出額は増加傾向にあります。この流れを確実に軌道に乗せ、県外から稼ぐ力を強化します。
また、県内それぞれの地域が持続可能な産業構造を持つため、地域ニーズを支える産業の維持にも取り組むとともに、地域や産業を支える人財の育成・確保に取り組みます。

③安全・安心で心豊かな暮らしを築く

医療や福祉人材の育成・確保、地域包括ケアの体制整備、健康づくりなどを進めるとともに、バリアフリーのまちづくり、公共交通の維持・充実、地域資源を生かした中山間地域の振興に取り組みます。
また、さまざまな自然災害に備え、道路や河川、砂防、港湾などの整備や、建築物の耐震化、津波避難施設の整備などのハード対策とともに、県民一人一人の防災意識の向上などソフト対策を推進します。

④スポーツ・文化で地域に活力をもたらす

今年から世界規模のスポーツ大会が次々と開催される「ゴールデン・スポーツイヤーズ」を迎え、国内外の代表チームが本県で強化合宿を行います。また、2020年に「国民文化祭・全国障害者芸術文化祭」、2026年に「国民体育大会・全国障害者スポーツ大会」が予定され、国内外に本県の魅力をアピールする絶好のチャンスが訪れます。
「世界農業遺産」、「ユネスコエコパーク」など、世界的な評価を受けた本県の自然や食、伝統文化などの魅力をしっかり伝えることにより、観光交流の拡大や農林水産物・県産品の消費拡大、地域の活性化につなげていきます。

最後に一言

活力にあふれ、国内外に開かれた「みやざき新時代」を築いていくため、これからも県民の皆さまの声に真摯に耳を傾けながら、全力で取り組んでまいりますので、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

知事プロフィール

  • 昭和39年9月8日 広島県呉市生まれ
  • 東京大学法学部卒業
  • 昭和63年自治省(現総務省)入省。
    埼玉県財政課長、総務省自治財政局地方債課理事官、自治税務局企画課税務企画官などを歴任。平成17年から宮崎県総務部長、副知事を経て、平成23年1月に第53代宮崎県知事に就任。趣味はトライアスロン、オペラ鑑賞、映画鑑賞。座右の銘は「一期一会」
  • 宮崎県
  • 読者プレゼントはコチラから!
  • ベジ活コンクール野菜料理レシピ

ページトップ
へ戻る