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知事コラム

こんにちは!河野です

宮崎県知事 河野俊嗣(こうの しゅんじ) 宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)

カラフルなバイクジャージやヘルメットを身につけ、さっそうとスポーツタイプの自転車で走るサイクリストをよく見かけるようになりました。

私自身も、スポーツとして自転車を楽しむ一人。平成9年、トライアスロンの大会に出場するためロードバイク(舗装路での高速走行用の自転車)を購入したのがきっかけです。その後、「ツール・ド・しまなみ」や「ツール・ド・秩父」など、数十kmの距離を走るサイクルイベントに参加したこともありますが、現在では、トライアスロンの出場が中心となっています。

県内では、日南海岸や西都・児湯地区、高千穂など、各地でサイクルイベントが開催されています。そのスタイルも、競技性の高いヒルクライムから、3時間耐久レース、初心者でも気軽に参加できるポタリング(散走)まで幅広く、参加者それぞれのレベルにあわせて楽しむことができます。

自転車と観光を結び付けた「サイクル・ツーリズム」は、今や国内外でブームに。「しまなみ海道」や「ビワイチ(琵琶湖一周)」など人気のコースでは、外国人観光客を含むサイクリング愛好家で賑わっています。

本県は美しい景観や温暖な気候、走りやすい環境に恵まれ、年間を通してサイクリングを楽しめるため、積極的にサイクル・ツーリズムに取り組むこととしています。

先日、サイクル・ツーリズムに携わる方々と意見交換を行いました。興味深かったのが、サイクリストの”生態“を理解してほしいという意見。例えば、魅力さえあれば普通は自転車では行かないような遠い場所でも出かけていくことや、店舗の前にサイクルスタンドがあるだけでウェルカムメッセージになること、宿泊先の部屋に自転車を保管したいというニーズなどなど。また、安全走行のための標示や道路整備、トラブル時のバックアップ体制の必要性や、災害時の避難や外国人技能実習生に提供する移動手段など新たな視点での利用促進というアイデアも示されました。

宮崎市内では昨年、宮崎交通によるシェアサイクル「宮交PiPPA」がスタートしました。複数の駐輪ポートに置かれた自転車を共同利用するシェアサイクルは、環境にやさしく、健康増進に資する交通システムとして、買物や観光の利便性を高め、街の活性化への貢献が期待されています。

国では昨年6月、「自転車活用推進計画」が閣議決定されました。本県も全庁一体となった「宮崎県自転車活用推進本部」を設置し、サイクル・ツーリズムの推進をはじめ、安全な自転車通行空間の整備、安全な利用促進などを内容とする自転車活用推進計画を策定することとしています。

今後とも、自転車の多様な魅力を活用し、観光やスポーツの振興、健康増進、街の活性化などに結び付けていきたいと思います。

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