県広報みやざき

記紀編さん記念事業推進室がご紹介!
神話の源流〜はじまりの物語

繁栄と永遠の象徴、コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメ
 葦原中国(あしはらのなかつくに)を治めるため、地上に降り立った天孫ニニギノミコトは、桜の花が咲き誇るような美しい娘・コノハナノサクヤヒメと出逢い、一目で恋に落ちます。早速、ヒメの父神・オオヤマツミノカミに結婚の許しを乞うと、オオヤマツミノカミは大変喜び、コノハナノサクヤヒメと一緒に姉のイワナガヒメを嫁がせました。しかし、ニニギノミコトは、醜い容姿をしたイワナガヒメを恐ろしく思って追い返してしまいます。
 オオヤマツミノカミは激しく怒り、「私は、イワナガヒメを妻とすることで、天孫の命がずっと変わらない岩のごとく永遠であるように、コノハナノサクヤヒメを妻とすることで木の花が咲き栄えるごとく繁栄するように、という祈りを込めて嫁がせたのだ。コノハナノサクヤヒメだけを妻とされたので、天孫の命は花のように儚いものになってしまうだろう」と呪いました。
 西都市と西米良村には、コノハナノサクヤヒメとイワナガヒメにまつわる伝承が数多く残されています。二人の女神に出逢う旅へ出かけてみましょう。

都萬神社 (つまじんじゃ)[西都市]

都萬神社[西都市]

コノハナノサクヤヒメが住んでいたと伝わる地にあり、古くから縁結び・安産の神として知られています。毎年7月7日の更衣祭は、御神体に着替えや化粧が施され、コノハナノサクヤヒメの嫁入りの様子が再現される全国でも珍しい神事です。

小川神楽 (おがわかぐら)[西米良村]

小川神楽[西米良村]

失意のイワナガヒメは、西米良村の小川地区にたどり着き、そこで余生を過ごしたと伝わります。小川神楽は、この地区の米良神社に伝わる神楽で、毎年12月第2週土曜夜から翌朝にかけて奉納されます。「磐長姫命」の演目では、御祭神のイワナガヒメが登場し、美しい女面をつけ、華麗に舞います。

神話のふるさと みやざき

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