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県広報みやざき


知事コラム こんにちは!河野です 7月の初め、駐日ドイツ大使のフォルカー・シュタンツェル氏が本県を訪問されました。大使は、24歳のとき京都大学に留学。政治学を専攻するかたわら、古事記など日本の古典文学についても学ばれたとのこと。古事記編さん1300年を記念し、古事記に造詣の深い大使をお招きし、講演をしていただきました。
 きっかけは2月にさかのぼります。国土交通省の南哲行砂防部長が、新燃岳の土石流対策のため来県。そのとき、本県の古事記編さん1300年記念事業について説明したところ、南部長と大使とは、京都大学の合気道部時代からの友人、宮崎にお招きして講演してもらってはどうかと提案いただいたのです。
 話はトントン拍子に進んで今回の御来県。高校生に向けた講演では、質疑応答も予定時間をオーバーするほど白熱。大使はご自分のブログで、宮崎県の学生がこんなに活発なら将来は心配がいらないと、太鼓判を押してくださいました。心強い限り。貴重な経験をした高校生たちが、日本の伝統や文化を尊重しながら、グローバルな視野で活躍できる人材に成長してくれるものと期待しています。
 シュタンツェル大使にとっては、40年ぶり2回目の来県。最初のときは、船で到着した鹿児島からヒッチハイクで留学先の京都に向かう途中。一番初めに車に乗せてくれて、アパートに泊めてもらったのが宮崎の合気道の先生だったそうです。それが大使と合気道との出会いであり、宮崎のおもてなしとの出会い。
 「日本は第二のふるさと」と話される大使の原点が、宮崎にあったのです。今回、不思議な縁に導かれ、日本体験の振り出しに〈里帰り〉されたことを、とても喜んでおられました。
 宮崎とドイツとの縁としては、2002年FIFAワールドカップ日韓大会で、ドイツ代表チームのベースキャンプを受け入れた経緯があります。また、歴史をさかのぼると、1907年、県内初の事業用発電所として完成した黒北発電所(宮崎市清武町)では、ドイツ製の水車・発電機を採用。一般の家庭に初めて送電され、当時ランプで生活していた住民は電灯の便利さに驚き、「電気唄」を歌ったとか。驚くべきことに、現在も九州最古の水力発電所として稼働中です。
 明るい光を取り戻す「岩戸開き」の年を目指している今年。様々な形で〈光〉はもたらされています。これまでも、そして、これからも。

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