INDEX

県広報みやざき


知事コラム こんにちは!河野です 風しんが猛威をふるっています。今年に入ってから全国で1万人以上、宮崎県内でも20人以上の報告があり、過去5年間で最大の報告数となっています。
 風しんで怖いのは、妊娠初期の女性が感染すると、胎児に難聴や心疾患、白内障など「先天性風しん症候群」を起こすリスクがあること。
 風しんの定期予防接種は、昭和52年から中学生女子を対象にスタート。その後、平成7年には男女とも対象になり、平成18年からは現在の2回接種(1歳時、小学校就学前の1年間)となっています。
 つまり、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、定期予防接種の機会がなかったということになり、現在の流行の中心も、予防接種を受けていない20代〜40代の男性となっています。まさに私もその世代。
 風しんは、一度かかれば抗体(風しんウイルスを身体から排除する働きをする物質)ができます。私自身、てっきり子どもの頃に感染したと思っていましたが、改めて親に確認したところ、「かかっとらんと思うよ。」とのこと。驚きました。
 そこで、任意の予防接種を受けようとしたところ、先日、厚生労働省から、今夏以降にワクチンが一時的に不足することが懸念されるため、安定供給の目途がつくまでの間、(1)妊婦の周囲の方、(2)妊娠希望者または妊娠する可能性の高い方で、抗体価が十分であると確認できた方以外の方が優先して接種を受けられるよう県に協力依頼があり、しばらく見合わせていました。
 しかし、今後、県外出張が続くことや、立場上、日々多くの方と接する機会があることから、風しんウィルス抗体検査(HI法)を受けた上で判断することとしました。その結果、抗体価が低い(HI抗体価16倍以下=感染のリスクがある)ことが確認できたため、医師とも相談の上、予防接種を受けました。
 県内の市町村では、風しんの予防接種や抗体検査に対する費用助成の動きが広がっています。風しんの流行は全国的な問題であり、国において一律に対策を実施することが重要ですので、引き続き、国によるまん延防止対策を要望していきます。
 これから夏休みとなり、人の往来も多くなりますので、まだまだ警戒が必要です。実際、GW後に感染が拡大しています。生まれてくる赤ちゃんを守るため、妊婦の周りの方、妊娠を希望する方などは、風しんの予防接種や抗体検査を受けることを、ぜひご検討ください。

TOP


| 特集 | 県政トピックス | 健康レポート | みんなで地産地消 | 常在危機 | 知事コラム | 情報アラカルト |
| 県からのお知らせ | 読者プレゼントコーナー | 宮崎県の推計人口と世帯数 | 県政フォトニュース |