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県広報みやざき

【特集】宮崎県 置県130年 〜歴史をつなぎ 未来へつなぐ〜


歴史をつなぎ〜故きを温ねる。
本県のあゆみ
[ 廃藩置県〜鹿児島県からの分離独立 ]
 1871年に明治政府が実施した「廃藩置県」により、日向国は 廃止、美々津県と都城県の二県が置かれました。
 その後1873年には美々津県と都城県が合併し宮崎県が誕生しました。
 この時期に本県では市街地が形成され、県都・宮崎の中心部も発展し始めましたが、県勢はなかなか進展しないまま1876年に本県は鹿児島県に併合されることになりました。
 しかし、西南戦争終結後、戦後の始末や地域の発展を図る中で、当時、鹿児島県会議員だった川越進氏(現在の宮崎市清武町出身)が中心となり、鹿児島から分離独立する動きが起こり、1883年についに宮崎県が再置されることとなりました。
[ 近代化 ]
 我が国では明治政府の打ち出す政策により急速な近代化がすすめられましたが、近代化を担う人材の確保が重要でした。
 本県では、1885年に宮崎県師範学校(現宮崎大学)が開校され、急務とされていた教員養成に着手しました。
 また、町村など地方自治制が整えられるとともに、本県産業の基盤づくりも強化されました。
 1923年には日豊本線が開通し、遠隔輸送が可能となり、キュウリや南瓜などの特産地が形成されました。
[ 戦後・高度成長 ]
 1945年に太平洋戦争が終結し、本県は戦後の混乱を耐え、力強く復興していきました。
 まず、戦後復興には電力の確保が重要なテーマであり、本県にも小丸川や渡川に次々と水力発電所が設置されました。
 また、1954年には本県の空の玄関口として重要な役割を担う宮崎空港が開港しました。
 1960年には本県の観光基盤が整備されていたことが評価され、昭和天皇の第5皇女・貴子様が島津久永様と新婚旅行で本県を訪れになられました。これを契機として本県に空前の新婚旅行ブームが到来しました。
[ 県政の発展 ]
 1987年、国民の余暇活動の充実、民間活力導入による内需拡大を目的とする総合保養地整備法(リゾート法)が施行され、本県の「宮崎・日南海岸リゾート構想」が同法第一号として指定を受けました。
 その後、1994年シーガイアがオープン、2000年には九州・沖縄サミット宮崎外相会合の舞台となりました。
 2010年には、口蹄疫が発生し、国内では前例のない規模に拡大しました。
 県では非常事態宣言を行い、県民総力戦で口蹄疫と闘いました。
 そして、終息宣言から2年後の2012年「第10回全国和牛能力共進会」において宮崎牛が連続日本一となり、口蹄疫からの再生・復興を強くアピールしました。
 
宮崎誕生
旧県庁舎と当時の職員
【1800年代】
71[明治4] 廃藩置県、美々津県、都城県の設置
73[明治6] 初期宮崎県の設置
76[明治9] 鹿児島県へ併合
77[明治10] 西南戦争
83[明治16] 宮崎県の再置・宮崎県庁開庁
近代化
新県庁舎建設時の風景
85[明治18] 宮崎県師範学校開校
89[明治22] 町村制施行・ 県下100町村
【1900年代】
13[大正2] 県営鉄道営業開始
21[大正10] 県立宮崎病院開院
23[大正12] 日豊本線全線開通
32[昭和7] 新県庁舎完成
45[昭和20] 県内各地で米艦上機による初の空襲
戦後復興と新時代
47[昭和22] 地方自治法による第1回知事、
市町村長選挙、6・3・3・4制の教育開始
49[昭和24] 宮崎大学が農・学芸・工の3学部で開学
51[昭和26] 石河内第1発電所完成
54[昭和29] 南国宮崎産業観光大博覧会、宮崎空港開港
59[昭和34] 読売巨人軍宮崎キャンプ開始、138年ぶりに新燃岳が噴火
60[昭和35] 島津久永・貴子様夫妻新婚旅行で来県
石河内第1発電所
新婚旅行中の島津様夫妻
高度経済成長 
62[昭和37] 農業後継者づくりを目的としたSAP運動開始
64[昭和39] 日向・延岡地区を新産業都市に指定、
県旗・県民歌・県花・県鳥を制定
68[昭和43] 細島工業港に15,000トン公共岸壁完成
71[昭和46] 日本カーフェリー就航 (細島〜川崎)
72[昭和47] 県農業大学校開校
74[昭和49] 宮崎医科大学開学
細島工業港公共岸壁完成
県勢の発展と充実
81[昭和56] 九州縦貫自動車道宮崎線全線開通
87[昭和62] 宮崎港開港
88[昭和63] 宮崎・日南海岸リゾート構想(リゾート法指定)
93[平成5] 宮崎学園都市完成
94[平成6] シーガイアオープン、フォレストピア学びの森学校開校
95[平成7] 九州縦貫自動車道人吉〜えびの間全線開通、
県総合文化公園グランドオープン
96[平成8] 第1回 「宮崎国際室内楽音楽祭」、 空港連絡鉄道開通
97[平成9] 県立看護大学開学
【2000年代】
00[平成12] 九州・沖縄サミット宮崎外相会合、
細島港国際ターミナル供用開始
01[平成13] 宮崎〜ソウル国際定期便運航開始
08[平成20] 宮崎〜台北国際定期便運航開始
10[平成22] 口蹄疫発生〜終息宣言
東九州自動車道 
高鍋〜西都間、門川〜日向間開通
11[平成23] 高病原性鳥インフルエンザ発生、新燃岳が噴火
12[平成24] 「第10回全国和牛能力共進会」宮崎牛連続日本一

九州縦貫自動車道宮崎線全線開通
九州・沖縄サミット宮崎外相会合
「第10回全国和牛能力共進会」宮崎牛連続日本一
 
未来へつなぐ〜新しきを知る

置県130年記念式典 〜「宮崎の宝」をこれからの県づくりに生かす〜
 
 郷土の歴史を知り本県を誇りに思う心と県民としての一体感を育む契機とするため6月1日(土)に、置県130年記念式典を開催しました。
 式典では本県の130年のあゆみを映像で振り返り、あらためてふるさと宮崎に熱い想いを持ち先進的な取り組みを続けて来た先人たちの努力を讃えました。
 また、県内経済団体などの代表者から本県の将来への発展について激励をいただくとともに、河野知事が次のとおり、これからの本県の取り組みについてプレゼンテーションを行いました。
[ 置県200年に向けて 〜みやざき百年の計〜 ]
プレゼンテーションを行う河野知事 本県では20年先を見据えた県の総合計画を定めており、その基本目標を「未来を築く新しい「ゆたかさ」への挑戦」としています。
 「ゆたかさ」とは、経済的な豊かさに加え、家族、学校などでの心のつながり、地域の支え合い、美しい自然、豊富な農林水産資源の活用など、本県ではあたりまえのように享受しているものに価値を見出していくものです。
 本当の「ゆたかさ」の実現のためには、(1)防災・減災への強く、しなやかな県づくり、(2)経済・雇用を牽引する成長産業の育成、(3)国内外との大交流による東九州の新時代の創造など、課題を将来にわたって担う官民あげた人財づくりが最も重要となります。
 本県は県民の皆さまとともに、新しい「ゆたかさ」のモデル県を目指し、挑戦を続けていきたいと考えています。
 本県の「食」「新エネルギー」「健康、医療」などの活用を通じて、日本を、そして、世界までを幸せにできるような宮崎県を創っていきましょう。
[ 宮崎の未来への誓い ]
河野知事からの思いを引き継ぐ加地紫苑さん

 本県各団体代表者からの激励や河野知事のプレゼンテーションを受け、次代を担う若者の代表である県立宮崎西高校2年加地紫苑さんが、本県の先人たちの熱意や努力をよく学び、理想や夢を受け継ぐ若者になるよう「宮崎の未来への誓い」を宣言しました。

 さらに、宮崎県民栄誉賞第一号であり、全日本男子柔道監督の井上康生さんから、「柔道と私〜柔の心を、宮崎の未来へ〜」と題し、オリンピックでの金メダル獲得の夢に向かって努力した少年時代を振り返りながら、若者に対して「困難に負けない気持ちを持ってもらいたい」とエールを送っていただきました。

※式典の様子は県ホームページでもご覧になれます。
宮崎県 置県130年記念式典(動画)

 
講演を行う井上康生さん参加者全員で県民歌を歌いました
[ 置県130年関連イベント ]
 県では、置県130年という節目にあたり「県庁ライトアップ」「みやざき大好き絵画・作文コンクール」「県内大型商業施設等における宮崎の130年の歴史を振り返る巡回パネル展」など関連イベントを実施します。
 皆さまもこの機会に宮崎の歴史をもっと知り、宮崎の未来について考えてみませんか。
問 総合政策課
  電話 0985(26)7115

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