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県広報みやざき

【特集】おいしいみやざきを売り込め!みやざきフードビジネス


宮崎の農林水産物はおいしい!
 「太陽と緑の国みやざき」には、温暖多照な気候、豊かな大地、黒潮の恵みに育まれた農林水産物がたくさんあります。
 また、本県の誇る高度な生産技術と厳しい品質管理のもとに生産・出荷される農林水産物は、品質やおいしさなどで、全国のお客さまから高い評価を得ています。
 
優れた農林水産物を加工して、もっと付加価値を!
 本県は優れた農林水産物を県内外に供給することに努め、現在の国内の食料供給基地としての地位を築いてきました。
 この優れた農林水産物を加工して、付加価値の高い食料品や飲料として県外に供給することができれば、県内により多くの利益がもたらされるとともに、雇用の増加が期待できます。
 さらに、農林水産業用の資機材(ビニールハウスなど)や食品加工用機械などを製造する分野での新製品の開発や、観光産業と連携した「食」の魅力による観光客の呼び込みなど、「食」に関係するさまざまな産業が連携することによって、本県経済全体の活性化を図ることが期待できます。
 
「食の王国 みやざき」フードビジネス振興構想
 県では、本県の農林水産物を生かし、「食」に関する産業を将来の基幹産業として確立させるため、平成25年3月に「みやざきフードビジネス振興構想」を策定しました。
 この構想で目指す姿は「食を通じた産業競争力の強化と雇用の創出による地域の活性化」です。
 また、構想の実現のため明確な数値目標を定めるとともに、「生産」「製造」「販売」「誘致」「波及」の5つの領域から総合的に取り組んでいます。
 さらに、構想では従来の農林水産業、食品製造業の振興、6次産業化・農商工連携だけでなく、観光産業など「食」に関係する産業も含めて総合的に「フードビジネス」として取り組むこととしています。

フードビジネスの現状と目標
 本県の農業産出額は約3,000億円で推移しており、全国でも屈指の産出額を誇ります。
 一方、加工品である食料品・飲料などの出荷額は約4,000億円で推移しており、わが国全体の約1パーセントを占めています。
 本県では食品加工の充実化などを図りながら、食品関連産業全体の生産額を平成32年度までに約2,500億円増加させることを目指しています。


「フードビジネス振興構想」の実現に向けた取り組み
 
具体的な取り組み
 本県の推進するフードビジネスでは、「全県的な取り組み」と「地域別の取り組み」の2つのアプローチから、具体的な取り組みを進めています。
全県的な取り組み
●「拡大」プロジェクト
 本県が強みとしている分野をさらに伸ばしていこうというプロジェクトです。
【みやざきの食肉】
 観光関連産業などとの連携強化を図りながら、「日本一の宮崎牛」「宮崎ブランドポーク」「みやざき地頭鶏」などの新しい食べ方などの開発による消費拡大を行うとともに、新たな販売ルートの開拓などによる畜産関連産業の集積に取り組んでいます。

【加工・業務用農水産物】

 冷凍ホウレンソウなど、県産の野菜・果実・水産物を使用した加工製品の開発と販路拡大、原料産地づくりを行っています。

【焼酎】

 国内外での販路拡大、甘藷などの原料を安定供給できる産地づくり等を行っています。
 
●「挑戦」プロジェクト
 本県にとってこれまで課題とされてきた分野について取り組むプロジェクトです。
【連携と参入による産地力の強化】
 他産業からの農業参入促進などにより、生産基盤の強化と農業の担い手の確保を図ります。

【フードビジネスを広げる加工製造】
 食料品製造業の商品開発や衛生管理の向上、食品関連の企業立地の促進を図ります。
 県では現在、県食品開発センター敷地内に「フード・オープンラボ」を建設しています。
 これは企業や農業者などが食品営業許可を取得して試作ができる加工施設で、惣菜・ソース類、菓子・パン等、清涼飲料水の3種類に対応しています。

【効率的な物流や多様な販売ルート、海外輸出拡大】

 混載や小口対応など、効率的な物流構築に向けた検討や、インターネット販売など多様な販売ルートの普及に対応した研修会を実施しています。
 また、成長するアジアの活力を本県経済に取り込むために、6月には東アジアへの進出拠点となる香港事務所を開設し、香港・シンガポール・台湾での知事のトップセールスを実施するなど、食品輸出の拡大を図ります。

【「食」による誘客と地産地消の拡大】

 本県の食の魅力アップによる観光客の誘致や、地産地消の拡大を図ります。

●「イノベーション」プロジェクト
 県内企業や試験研究機関が有する高い技術や農林水産物のもつ機能を生かすプロジェクトです。
【食の安全・安心・健康「日本一」みやざきづくり】
 本県は農産物の残留農薬を2時間で検査できる全国トップレベルの技術を確立しており、この技術を食の機能性分析にも活用・発展させて、食の安全・安心・健康を推進します。

【「日本一」キャビア産地づくり】
 県水産試験場での30年にわたるチョウザメ養殖研究の結果、今や養殖尾数は日本一です。
 この研究の蓄積を生かし、この冬から宮崎県産キャビアの販売を開始しました。
 東京で活躍するシェフからも「日本人の味覚に合い、また和食にも洋食にも合う。」と太鼓判をいただいています。
 また、チョウザメの肉はもともと高級食材であるため、魚肉を活用した料理の開発も行っています。

【新技術による先進的な生産・製造】

 ICT(情報通信技術)などを活用した農業生産・農業経営支援システムの構築と生産性の向上を推進します。

フード・オープンラボについて各種研修会も開催

香港での知事トップセールス(8月27日)

みやざき観光コンベンション協会は県内の宿泊施設と連携して、「宮崎牛すきやき」を新たな定番料理とした誘客に取り組んでいる。

写真上:MIYAZAKICAVIAR1983 写真下:チョウザメのしゃぶしゃぶ
地域別の取り組み
 県内を7地域に分け、各地域の資源を生かした商品開発やご当地グルメを活用した交流人口の拡大などを図っています。
 各地域では産業界や市町村と「フードビジネス地域ネットワーク会議」を設立し、地域独自のテーマに基づいた取り組みを行っています。
「みやこんじょ肉丼グランプリ2013」でグランプリを獲得した『黄金牛丼』など、北諸県地域では肉を使ったグルメをメインにPRなどに取り組んでいる。

「フードビジネス相談ステーション」開設
 販路開拓、各種補助事業の活用、マッチングなど生産者と企業双方のフードビジネスに関する総合相談窓口として「みやざきフードビジネス相談ステーション」を開設しました。
 ぜひ、ご活用ください。
 ○場所:KITENビル3階(宮崎駅に隣接)
 ○相談時間:火〜金曜日の午前10時から午後5時(要事前予約)   
  電話 0985(89)4452

問 フードビジネス推進課
  電話 0985(26)7052
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