掲載開始日:2023年6月14日更新日:2024年6月24日
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人の性(セクシュアリティ)は、「男性・女性」のたった2つのパターンだけに分けられるほど単純なものではありません。
このほか、生まれたときの身体の性別や服装、しぐさ、言葉遣いなど、様々な構成要素が複雑に関わり合って、一人ひとりのセクシュアリティが形成されています。
性のあり方は人それぞれ、多様であることを理解し、誰もが自分のセクシュアリティを尊重される、自分らしく生きられる社会をみんなでつくっていきましょう!
性の多様性の理解が進んでいないと、どのようなことが起きるのでしょうか?
性的マイノリティの当事者が周りにいないという前提での日常会話
(例えば、恋愛や結婚、家族の話題など)やプライベートな話題を避けるために、休憩時間や食事時間のコミュニケーションを自ら避けてしまう人もいます。
「オカマ」など差別的な言葉をふざけて使う、宴会芸で女装するなど、日常的に性的マイノリティを笑いの対象とし、からかうような雰囲気はないですか?学校や職場でこのような雰囲気があると、いじめや「SOGIハラ」につながりかねず、当事者が多大な心身のダメージを受けることになります。
【SOGIハラとは】性的指向や性自認に関連して、差別的な言動や嘲笑、いじめや暴力などの精神的・肉体的な嫌がらせをすること。平成29年1月、改正男女雇用機会均等法が施行され、性的指向や性自認にも配慮し、性的マイノリティに対するセクシュアル・ハラスメントも、いわゆるセクハラ指針(事業主が職場における性的な言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針(平成18年厚生労働省告示第615号))の対象になると明記されました。
カミングアウトとは、性的マイノリティ当事者本人が自発的に「自らの性のあり方を自覚し、それを誰かに打ち明ける」ことを意味します。
もし、あなたが、家族や友人などからカミングアウトされたら、どうしますか?
相手は初めてカミングアウトしているかもしれません。
そのため、うまく話せないかもしれませんが、あなたを信頼して勇気を持って打ち明けてくれています。焦らせず、否定せず、最後まで話を聞いてください。
最後に「伝えてくれてありがとう」という気持ちを伝えると、安心感につながります。
他の人に聞かれない、安心してゆっくり話ができる場所で聞きましょう。
もしも、カミングアウトされて戸惑ったときは、感じた疑問や気持ちを正直に伝え、相手があなたに望むことは何か素直に聞いてみましょう。
他人が、カミングアウトを受けた内容を本人の同意なしに第三者へ伝えることをアウティングといいます。
性のあり方は重大な個人情報ですから、本人の了解なしに人に伝えてはいけません。自分以外も知っていると思い込んで話してしまうなど、悪意がなかったとしても、アウティングになってしまうこともあるので、注意しましょう。
本人の了解なしに、他人には話さないようにしましょう。
アウティングは、ハラスメントの具体例のひとつとして厚生労働省の指針に記載されており、その防止はパワハラ防止対策の一環として各企業に義務づけられています。
すべての人権問題と同じく、「他人ごと」「自分とは関係のないこと」と考えるのではなく、身近なこととして考えましょう。
わたしたち一人ひとりができることとして、性的マイノリティの方々を傷つける言動を決してしないのはもちろん、もし、誰かが差別的な言葉を使ったり、からかうような雰囲気があったら、きちんと注意しましょう。
「それはよくない」と直接言いにくい場合は、「『それはよくないこと』だと、ニュース・セミナーで言っていたよ」と、角が立たない言い回しにするのもいいかもしれません。
差別的な言動の例 |
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