掲載開始日:2023年8月17日更新日:2023年8月17日
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企業局業務発表会は、各所属の「担当業務の内容や成果」、「業務の効率化」、「研修結果」等について報告を行い、職員の「自己啓発」や「技術力向上」を図ることを目的としています。
しかし、新型コロナウィルス感染症の影響により、ここ数年開催することが出来ませんでした。今年5月8日から感染症の位置付けが、今までの2類相当から5類へと移行したことにより、3年ぶりに開催できることとなりました。
今年で第19回となり、次の6つの項目について報告、発表が行われました。
〔業務発表会の様子〕
企業局では、送電線を5つ、配電線を5つ所有しています。主に、発電所の発生電力の送電やダムへの電力供給などに使われています。
送電線の課題は、電線や鉄塔の老朽化、鉄塔の基礎部分の亀裂、送電線に接近する樹木の処理問題、災害による送電線の損傷等が挙げられます。
施設保全課送配電担当では、これらの課題解決に向けて日々業務に励んでおり、その具体的な対策について説明を行いました。
〔三財線の状況〕
昨年度、毎月2回の発電所巡視点検を実施している際に、CT(Current-Transformer:電流を計測する機器)から異音が発生していたため、目視で確認したところCTの表面で火花が発生していました。そこで、急きょ発電機を停止させ、CTの確認を行いました。
CTには、黒く焦げた跡があり、翌日に予備品(中古)に取替え、仮復旧を行いました。新品の部品は、昨今の半導体等不足により納期が遅れ、7か月後にやっと本復旧することが出来ました。
今回のことで、巡視はただデータを記録するだけで無く、五感を駆使して機器を観察していかなくてはならないと同時に巡視点検の重要性を再認識しました。
〔岩瀬川発電所〕
昨年度、タブレットによる巡視及び点検の効率化を図るために、企業局庁舎及び6箇所の発電所において以下のとおり無線LANの整備を行いました。
整備の流れは以下のとおり
8~10月無線LAN環境調査(委託)・・・電波強度測定
12~2月無線LAN機器取り付け・設定(庁舎は委託、発電所は直営)・・・電波強度測定、LAN接続確認
今後は、無線LANによってIoT機器を有効に活用し、効率的な業務遂行に繋げていきます。
ゼロカーボンとデジタルトランスフォーメーション(DX)への対応は、社会的ニーズとなっており、企業局としてもこれらの課題を解決するために、ワーキンググループを設置して調査・検討を行いました。
カーボンニュートラルの新たな取組
宮崎県では、第四次宮崎県環境基本計画の重点プロジェクトとして「2050年ゼロカーボン社会づくり」を掲げています。他県や民間企業の先進事例を調査し、水素ステーションやJークレジットなどの企業局として取り組めることを提案しました。
DXの新たな取組
保安分野において、設備の高経年化や、技術者の高年齢化、少子化による人材不足等が顕在化しており、デジタル技術による安全性・効率性を追求するスマート保安が推進されています。企業局でも保安力の向上や安全の確保、職員の負担軽減、コスト縮減ができるようにスマート保安について提案しました。
令和4年度に発生した台風第14号により中ノ原浄水場が浸水被害に見舞われました。浄水場は、日向市東郷町の耳川沿いにあり、大雨の影響で増水した浄水場の横を流れる出口川の水が、浄水場を囲むように設置された防水壁を乗り越え、場内に侵入しました。侵入した大量の水で浄水場内は湖のようになり、主要設備であるポンプ6台等が、被害を受け、ユーザーへの給水制限を余儀なくされました。
今回の発表では、浸水発生時の状況、浸水後の被害状況、昼夜問わず行われた復旧作業の説明や、現場職員の当時の心境が赤裸々に語られました。また、今後の浸水対策の計画について説明しました。
今回、給水制限に協力していただいたユーザー各社、復旧作業にあたってもらた請負業者に対して感謝の言葉が述べられました。また、特に昼夜問わず復旧作業を行われた旭建設株式会社様、株式会社興電舎様、倉本鐵工株式会社様(順不同)には、昨年度企業局長より感謝状を贈呈しました。
〔感謝状贈呈式〕
以上、工務管理課技術調整・企画担当より、今年度開催された企業局業務発表会の様子をお伝えしました。
キャッチコピー・ロゴマーク
けんでんくん
(電気事業イメージキャラクター)
こうすいくん
(工業用水道事業イメージキャラクター)
ひとつせちゃん
(地域振興事業イメージキャラクター)
企業局総務課
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