空と海 心をつなぐ 森づくり
2004 第55回 全国植樹祭 トップページへ
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県産材と人のかかわり

大きな力が一つにあってやがて木のぬくもりが届く
 
耳川流域広域森林組合 平野 浩ニさん
耳川流域広域森林組合
平野 浩ニさん
耳川広域森林組合 TEL.0982-68-3515
耳川流域(日向市、門川町、東郷町、南郷村、西郷村、北郷村、諸塚村、椎葉村)の8森林組合が、これからの林業振興を図っていくため合併し「耳川広域森林組合」となったのが平成12年。合併により日本一の森林面積を誇る大規模組合となり、「人づくり」「組織、経営基盤づくり」「事業拡大の体制づくり」の大きな目標を掲げ、業務を展開中です。

また、大型木材加工施設等を持つ5事業体が連携し、「耳川の杉」ブランドの確立と県外への出荷拡大を行うため「耳川流域木工団地生産・加工・流通強化対策協議会」、通称「奥日向耳川の杉グループ」を結成しました。全国有数の国産材供給基地となるべく、懸命に活動中です。

東郷町道の駅の前に位置する耳川広域森林組合。事務所には、耳川のスギがふんだんに使われており、スギの温かさや存在感を一身に感じることができ、同時にスギ材を利用した施設・建物の参考にもなりそうです。

耳川流域では、昭和30年代に植林したスギが収穫期を迎えており、安定した供給が期待されています。森林の管理や高性能機械等による「スギ製品」の生産といった生産・加工・流通の一貫体制に務め、コスト低減などをはかっています。

林業総合センター(耳皮広域森林組合事務所)「合併することで基盤の強化ができました。さらなるコスト削減を図りたいですね。また、木組ハウスなどの商品開発も行い、一般住宅での使用を見込んでいますのでぜひ利用していただきたいですね。」と同組合総務部の平野浩ニさん。
合併によって得た大きな力を利用し、木材振興のため全力をつくします。

宮崎県森林組合連合会(東郷林産物流通センター)
 TEL.0982-69-3317

東郷林産物流通センター 工藤 文弘さん
東郷林産物流通センター
工藤 文弘さん
7万m2という広大な敷地に、丸太を積み上げた山がいくつも見渡せます。ここ宮崎県森林組合連合会の東郷林産物流通センターは、林業経営の指導や素材・製材品の販売、会員への物資の供給、森林の保険に関する事業を行っています。販売の一環として原木市を月3回開催しています。

丸太を県内外から集まった製材業者が入札で金額を決定していきます。このような県森連関係の市場が県内に7ヶ所あり県内の原木の約40%を取り扱っています。

同センターの工藤文弘さんは「今、スギが大変な時を迎えています。私達は山主に、製材所の情報を伝えることで、単価の上がる指導をしています。木の取り方、伐り方等が大切なんです。同時に、これからは「耳川のスギ」のブランド確立もやっていかなくてはいけません」とおっしゃいます。

場内に置かれている立派な丸太が、各地に運ばれてその地で呼吸を始める。そんな場所がこれからどんどん増えてきそうです。

耳川林業事業協同組合 TEL.0982-69-2341
耳川林業事業共同組合 椎葉 浩さん
耳川林業事業共同組合
椎葉 浩さん
耳川流域木工団地の一番手前に位置する同組合。広々とした敷地内には、きれいに製材加工された柱が出荷を前に整然と並べられ、奥の工場では大型の製材機械が大木を柱に、残った材から板を作り出しています。

ここは、流域の森林組合・製材加工事業所が共同出資し、昭和62年に操業を開始しました。流域のスギを製材・加工し、高品質・大ロット・低コストでの供給体制を確立することで耳川流域の振興につなげています。

人工乾燥機などを利用し、1日1500本を商品化しています。メインの商品はスギ3mの柱角、4mの母屋角等です。

出荷は関東向けが主流で、関西を合わせると全体の70%、残りは九州管内に出荷されています。「すべて機械化することによって製品の統一化、安定供給ができるようになっています。人工乾燥機を使い時間の短縮、製品の質の向上もでき、販路も拡大されてきました。」と語るのは、同組合事業部の椎葉浩さん。

安定供給することで、ますますの販路拡大が期待されています。

宮崎ウッドテクノ株式会社 TEL.0982-69-3569
宮崎ウッドテクノ株式会社 袴田 一勇さん
宮崎ウッドテクノ株式会社
袴田 一勇さん
同社は、平成9年に森林資源の活用、特に中目材の有効利・活用、そして山村地域の雇用創出、所得向上、環境問題への取組などを目的に流域の8市町村と民間団体が設立した第3セクターです。

ここでは、地元スギを利用した大断面集成材の製造、加工等を行います。「集成材では大きなものも作れるし、長さも最高15mまでできます。板材をつなぎ合わせて素材を作り出しますので無駄やロスも出ないのです。」と同社の袴田一勇さん。集成材には、必ず乾燥した材を使用するので、それをつないで加工された集成材は頑丈で狂いが出ないのが特徴です。

スギを使用して大断面集成材を作ったのは同社が宮崎初で、各方面から注目され大規模木造建築に使用されてきました。最先端の構造設計技術や施工技術を駆使し、サンドーム日向、南郷くろしおドーム、えびのエコミュージアムセンターなど県内外にたくさんの施設を作り出してきました。大きな施設でありながら、梁や屋根の構造、柱などに木のあたたかみが感じられ、目にも体にも優しい印象が受けられます。

強度試験「設計からすべてコンピュータで管理しています。建物の大きさに比例した強度を生み出し広いフロアーの確保などができます。大きな施設を作るのにはもってこいです。」と袴田さん。柔らかいスギの木を集成材にすることにより強度がアップ、さらに大きさ、長さが自由に設定できる技術は、近年高まる自然回帰のニーズに合い需要が高まりそうです。

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