平成16年度第113回宮崎県の財政

人口減少社会を目前に控え、今後、右肩上がりの経済成長が見込めない中、我が国の発展を支えていた様々な制度が見直され、新しいシステム、新しい社会の創造に向けた変革の動きが、大きなうねりとなって押し寄せています。

また、国・地方を通じた厳しい財政状況の中で、地方分権の構築に向けた三位一体改革や市町村合併が進められるなど、自らの責任で実施する地域主体の地方自治の確立が求められています。

このような中で、昨年8月に公表いたしました中期財政収支見通しによれば、本県の財政事情は極めて厳しい状況にあり、このまま特段の対策を講じない場合には、平成18年度には予算編成が困難になることが見込まれたところであります。
このため、昨年12月に「宮崎県財政改革推進計画」を策定し、抜本的な財政改革に取組むこととしました。

平成16年度予算は、財政改革推進計画の初年度の予算となりますことから、財政健全化に向けた取組みを積極的に推進しますとともに、最小の経費で最大の効果が得られるよう、重点的かつ効率的な施策の展開を図ることにより、「元気な宮崎」の実現を目指していくための「元気な宮崎スタート予算」として編成したところであります。

この「宮崎県の財政」は、県民の皆様に県の財政状況を広く知っていただくため、年2回公表しているもので、今回は、平成16年度当初予算の概要及び平成15年度下半期の財政運営の状況等を主な内容としております。

県民の皆様には、この冊子を通じて本県財政の状況について御理解をいただき、今後の県政発展のために御助言、御協力を賜りますようお願いいたします。

宮崎県知事安藤忠恕