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民生委員は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるように、住民に寄り添ってさまざまな相談に応じ、地域の福祉を担うボランティアです。厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員で、無報酬ですが一定の活動費が支給されます。
民生委員は、児童福祉法に定める児童委員を兼ねています。また、こどもや子育てに関することを専門的に担当する「主任児童委員」がいます。県内では、約2600人の民生委員・児童委員(主任児童委員を含む)が活躍されています。
幸せのめばえを示す四つ葉のクローバーに、民生委員の「み」の字と児童委員を示す「双葉」を組み合わせ、平和のシンボルの「ハト」をかたどって愛と奉仕を表現しています。
宮崎市佐土原町
久峰地区民生委員・
児童委員協議会
30年ほど前に母が認知症になった時、消防や警察の方はもちろんですが、地域の方々にもたくさん助けていただきました。子育てが落ち着いてきた9年前、前任の民生委員さんから「やってみないか」と声をかけられ、不安もありましたが母の時にお世話になったお礼のつもりで引き受けました。
高齢者世帯の見守りが一番多いですね。一人暮らしのみでなく、ご夫婦共に高齢の世帯も多いです。こどもたちの登下校時の見守りや、引きこもりの方とそのご家族の支援なども行っています。
私たち民生委員の仕事の大半は「つなぐ」ことです。担当する地域で困っている方を見つけ、お話を聴いて、その方に必要な支援機関へ「つなぐことが大切だよね」と仲間同士で話しています。
3期目の今は、本当に楽しく活動していますが、1期目の3年間は大変でした。私も地域の方を知らないし、地域の人からも知られていないし、手探りで活動していましたね。民生委員は「つなぎ役」なので、関わり過ぎずほどほどに、ということも学びました。
民生委員の仕事は、本当に楽しいです。任期を重ねるごとに「人のためだけど自分自身のためにやっているんだな」と喜びを感じています。食べ物についてだったり、健康についてだったり、お年寄りに教えてもらうことってたくさんあるんですよ。それに、見守りでお邪魔しているのに、逆に私の心配をしてくださったり。こどもたちも、会うと声をかけてくれるので、こどもたちを通じて保護者とも顔見知りになれたりして、ありがたいですね。これからも地域の方々との出会いを大切にしたいです。
会長を務める久峰地区の民生委員・児童委員仲間とは、いつも「一人で活動しない。みんなで活動しようね」とお互いに声をかけ合っています。全員が集まるのは月に一回ですが、日頃から情報共有を心がけ、困った時はみんなで知恵を出し合うようにしています。
私が民生委員として自分の思うように自由に活動できるのは、夫が私や民生委員の仕事を理解し、協力してくれるから。夫には本当に感謝しています。
お問い合わせ |
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福祉保健課 0985(44)2660 |