フォントサイズ
10月6日~10日にかけて鹿児島県で行われた第12回全国和牛能力共進会。 本県は、 出品した全8区のうち2つの区で優等賞首席(全国1位)、5つの区で優等賞2席(全国2位)を獲得するなど、輝かしい成績を収めました。
中でも、今大会から新設された注目の7区(脂肪の質評価群)を制した本県は、「肉牛の部」で内閣総理大臣賞を獲得。4大会連続の内閣総理大臣賞獲得は史上初で、今大会の開催テーマに掲げられた「和牛新時代」が求める「和牛のおいしさ」において、「宮崎牛が日本一」であることを証明しました。
牛肉のおいしさを「サシ(霜降り)の量」のみでなく「脂肪の質」という新たな指標で評価するために新設された7区は、本県が全国の和牛づくりをリードするために是が非でも優等賞首席(全国1位)を獲得したかった出品区でした。その7区で、見事に優等賞首席を獲得し、肉牛の部の最高位である「内閣総理大臣賞」を受賞。
決定の瞬間、出品者の佐藤孝輔さん(高千穂町)、馬場幸成さん(小林市)、神田譲市さん(えびの市)の3人は顔を見合わせながらこぶしを突き上げてガッツポーズ。受賞者のパレードでは、スタンドで見守っていたチーム宮崎の仲間と抱き合って涙する場面もあり、感動的なフィナーレとなりました。
3区は、10年前の長崎大会で優等賞2席、5年前の宮城大会で優等賞6席に終わり、涙を飲んだベテランの林秋廣さん(高千穂町)が3大会ぶり2回目の優等賞首席(全国1位)に輝きました(写真右)。
また、東臼杵地域から35年ぶりの全共出場を果たした織田直行さん(延岡市)も優等賞3席(全国3位)を獲得(写真左)。
林さんは後進の育成にも熱心で、審査中に織田さんに助言する姿も見られました。さらに、大会前から自身の持つ技術を惜しみなく伝授し、共に日本一を目指して切磋琢磨してきた地元・西臼杵地域の若手メンバーが6区で種牛群序列1位を獲得するなど、本県のチーム力の高さを示しました。
種牛の部 | |
---|---|
2区 | 若雌の1 (生後14〜17カ月未満) |
3区 | 若雌の2 (生後17〜20カ月未満) |
4区 | 繁殖雌牛群 (3回以上出産) |
5区 | 高等登録群 (生後14カ月以上) |
6区 | 総合評価群 (種牛群・肉牛群) |
肉牛の部 | |
---|---|
7区 | 脂肪の質評価群 (生後24カ月未満) |
8区 | 去勢肥育牛 (生後24カ月未満) |
特別区 | |
---|---|
高校・農業大学校 (生後14〜20カ月未満) |
5年に一度、全国の優秀な和牛を一堂に集めて改良の成果や優秀性を競う全国和牛能力共進会。過去最多となる全国41道府県から438頭が出品された今大会で、本県は史上初となる4大会連続の内閣総理大臣賞を獲得しました。
この偉業を成し遂げられたのは、出品者はもちろん、全共より厳しいとも言われる県内の予選会で競い合った方々や技術員など、多くの関係者が「日本一の努力と準備」を合い言葉に「チーム宮崎」で取り組み、努力を重ねてきたからです。
県では、今後5年間、引き続き「日本一の宮崎牛」を名乗ることができる強みを生かし、全国の和牛生産をリードし、国内外に向けて宮崎牛のさらなる飛躍を推進します。また、将来を担う若い担い手が夢と希望を持って畜産に取り組める環境づくりに励んでいきます。
県政テレビ番組でも今大会のチーム宮崎の活躍の様子を放送予定です。
お問い合わせ |
---|
畜産振興課 0985(26)7138 |