フォントサイズ
第56代宮崎県知事
河野 俊嗣(こうの しゅんじ)
今年2025年は、「戦後80年・昭和100年」という節目の年。世界の平和や国際協調の仕組みが大きく揺らぐ中にあって、戦争の惨禍と平和の大切さを次代に引き継いでいかなければならないとの決意を新たにしています。
8月には、広島と長崎の「原爆の日」(8月6、9日)や「戦没者を追悼し平和を祈念する日」(8月15日)、さらにはお盆の各種行事が予定されています。過去を振り返ることで、より良き未来を切り拓いてまいりましょう。
県政においても、過去の蓄積や歩みが未来につながっています。
今年、南国宮崎を象徴する「日南海岸」が国定公園に指定されて70年を迎えました。青島や堀切峠、雄大な海岸線、都井岬など、長い時間をかけて作られた美しい景観は、多くの人に愛され、観光面でも重要な役割を果たしてきました。最近では、国内外の大会が開催されるサーフィンなどのマリンスポーツや各種アクティビティが人気を集め、移住の増加にもつながっています。これからも未来へ引き継いでいくべき本県の宝です。
一方、6月に逝去された「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんは、選手や監督として本県を訪れるたび、太陽のようなお人柄で元気を届けてくださいました。「サンマリンスタジアム」の名付け親の一人にもなっていただくなど、今日の「スポーツランドみやざき」の礎を築いてくださった大功労者であると深く感謝しております。
2年後の「日本のひなた宮崎 国スポ・障スポ」は、昭和54年「日本のふるさと宮崎国体」に続き、「スポーツランドみやざき」を次のステージへと飛躍させる絶好の機会となります。
メイン会場となる県山之口陸上競技場「KUROKIRI STADIUM(クロキリスタジアム)」と、県プール「パーソルアクアパーク宮崎」が、4月に供用を開始しました。クロキリスタジアムは、アジア大会も開催できる世界陸上競技連盟の国際規格「クラス2」に本県で初めて認定され、ラグビーリーグワン公式戦も県内で初めて開催されました。また、パーソルアクアパーク宮崎では競泳韓国代表チームの強化合宿が行われました。来年3月には、県体育館「アスリートタウン延岡アリーナ」(メインアリーナ)が完成の予定。これらの施設では、スポーツのみならず各種イベントでの活用など、地域振興の拠点となることが期待されています。
大切に守り伝えられてきた財産に、新たな財産が加わり、さらに魅力ある宮崎となるよう未来への歩みを進めてまいります。
日南海岸
KUROKIRI STADIUM
(クロキリスタジアム)
パーソルアクアパーク宮崎