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掲載開始日:2012年12月12日更新日:2012年12月12日

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平成24年度第8回知事とのふれあいフォーラム

第8回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)

内容

開催日時等

開催日

平成24年12月12日(水曜)午後2時から午後3時30分まで

場所

林業技術センター研修館中会議室

参加者

林業関係者の皆さん10名
知事

ふれあいフォーラムの内容

知事挨拶

  • 今日は平日の大変お忙しい、12月も押し迫って大変貴重な時間をこのような形でいただき感謝を申し上げたい。今日のふれあいフォーラムは「森林・林業・木材産業」に関するテーマを設定して、林業関係のそれぞれの分野でご活躍の皆さんにお集まりをいただいた。
  • 今年は木材価格の急激な下落があり、これは大変だということで9月議会で補正予算を組んだり、県産材の利用促進CMも作ったりといろいろな取り組みをしてきた。少しは回復をしてきたかなと思いながらも、まだ少し元気が出ない部分もあり、円高の問題、それから全体的な景気の低迷の問題等、いろいろ状況はあると思うが、本県にとって宝である山林、森林・林業のみならずしいたけや備長炭などもしっかり活用していきたいと思っている。
  • 急激な木材価格の下落に対しては、国、県、市町村等、また関係団体と連携しながら出材の調整をしてきた。需給の調整ももちろん大事だが、それは当面の対策であって、抜本的な対策としては、販路の拡大、木材の消費を増やしていくことが大変重要だと思っている。
  • スギ素材生産日本一ということについては私もいろんな形でPRしていて、スギで作った名刺やえびの市でいただいた鹿革の名刺入れを使ったりしている。鳥獣被害対策も非常に重要な課題であると思っているが、販路拡大などいろんなことに知恵を出していかなくてはならないと思っている。
  • 全国和牛能力共進会の連覇で、日本一というすばらしい評価を得た宮崎牛があるが、それをもっと消費者に認知していただくことと、さらに販路、取り扱いの店を増やしていくことが非常に重要ではないかということで、いろんな取り組みをしている。そういう点では、木材についても同じことかもしれない。
  • このような中で、林業の短期的、中・長期的な課題について皆さんとともに取り組んでいきたい思う。今日は林業に関するさまざまな分野でご活躍されている皆さんから、現場でのいろいろな声なり提案なりをいただければということで開催させていただいた。限られた時間ではあるが、忌憚のないご意見をいただければと思う。

 

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フォーラムの様子

(写真)平成24年度第8回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子1
(写真)平成24年度第8回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子2

林業関係者の皆さん10名が参加しました。

(写真)平成24年度第8回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子3
(写真)平成24年度第8回知事とのふれあいフォーラム(こんにちは!河野です)の様子4

林業を取り巻く様々な課題等について活発な意見交換が行われました。

 

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主な意見等

  • 木材価格の向上に関して言えば、利用者側に対して税や金利などあまり厚い手当がないから、国産材が売れてないのではないかと思う。
  • 災害に強い森林づくりということで、広葉樹の植栽については補助制度もあるが、林家からすれば伐期の短いスギの植栽をしたい。スギ林も健全な手入れがされていれば保水力の高い林地になる。
  • 農業分野ではいろいろな補助事業があるが、間伐・搬出のコストを下げるためにも機械が必要。小規模な事業者でも活用しやすい林業機械導入の補助を充実させて欲しい。
  • 宮崎牛が日本一を勝ち取ったように、チーム宮崎としてスギをブランド化していくとか、世界を視野に入れた輸出に取り組むなど、宮崎県としてこうやっていこうというような話ができたらいいと思う。
  • 木材も素材として考えるのではなくて、宮崎を出るときには製品として出すというような発想が必要と思う。販路を待っていても結局は大手にやられるだけ。
  • スギでもしいたけでも木炭でも、業種が違っても生産者は心を込めて日本一、地域一のものを作っていると思うので、それを上手くミックスするというか、音頭とりを県とか役場なりがやってくれると面白い思う。
  • 乾しいたけ生産関連の機械導入に補助があると助かる。本当は補助には頼りたくないが、原発事故の風評被害による価格低迷で非常に厳しい現状がある。しいたけの生産者が減ると原木の伐採・搬出の仕事も減り、若者が帰ってくる職場がなくなる。
  • 和歌山県は古い炭焼き釜の改修に補助を出したり無形民俗文化財に指定するなど、「紀州備長炭」としてブランド化を図っている。宮崎でもそういう取り組みができないか。
  • 木炭生産者には、地元を知っている後継者やUターン者がいない。木炭生産者は完全に地域密着型の仕事なので、自分たちのようなIターン者だけではもたないのではないかと思う。
  • 北郷区にはIターン者が13軒来ていて、うち7軒が木炭生産で生計を立てている。現実に仕事があればIターン者も定着しやすいと思う。県としてもPRしてはどうか。
  • 県産材を使用した建物などについては税減免があってもよいのではないか。
  • 木質バイオマス発電所は他県でも失敗例が多いので心配だ。他の分野に補助等を行なった方が林業振興につながると思う。
  • 新規就労者の確保については、林業の場合は、植林から森林になるまでかなりスパンが長いので、そこまで持ちこたえることができずに、ほかの業種に移行するというケースもある。もう少し補助が充実すれば地域に定着できるし、それにより自分たちも刺激を受けることができると思う。
  • 林業従事者が高齢化し、若者も入ってこない。CMとかでもいいが林業に対し明るいイメージを与えると後継者も収入も増えるのでは。
  • 知事にもっと林業の現場を見て欲しいと思う。
  • 大径材は製材できる工場が少ないので安い価格で取引されている。大径材を扱える製材工場を誘致できないか。

 

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知事総括

  • 最初は補助の話が多く出た。農業、漁業、林業と考えたときに、農業の手厚さが際立っている現状はあるが、それと同じように林業についても国土保全など様々な観点から非常に重要な産業だと思っているので、いろいろ知恵を出していきたい。
  • 今日の議論の中でも、材価を上げていくこと、消費促進を図っていくこと、利用促進を図っていくことが非常に重要な課題であると受け止めたところである。
  • そういう中で、個人に対する助成や加速化基金等も柔軟に利用していただけるということを皆さんにも知っていただきながら使っていただくことも大事と思った。
  • 大変限られた時間での意見交換だったが、いろんなヒントをいただいたように思う。これからもいろいろな形でご意見をいただきながら、しっかりと本県の林業を盛り上げていきたいと思っているので、お力添えをお願いしたい。

お問い合わせ

総合政策部秘書広報課広報戦略室 

〒880-8501 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号

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