平成24年度第129回宮崎県の財政

国及び地方の財政は、世界的な経済危機や円高等を要因とする景気低迷により税収が伸び悩む中、社会保障関係費の増大などにより大変厳しい状況にありますが、本県においても県税や地方交付税の大幅な増加が期待できないことに加え、口蹄疫からの再生・復興など特殊要因による負担増により厳しい財政状況が続いております。
このような中、知事就任2年目となります平成24年度当初予算は、財政改革を着実に推進しながら、地域経済循環システムの構築や将来の産業展開に向けた取組を進めるとともに、防災対策や医療・子育てなど、県民が安心したくらしを営むことができる環境整備を図る「みやざきの元気・安心創出予算」として編成したところです。
特に、口蹄疫等により停滞している地域経済の活性化と、東日本大震災等を踏まえた緊急的な防災対策を進めるため、別枠の重点措置として、総額50億円程度の「地域経済活性化・防災対策特別枠」を設置し、公共事業の追加措置や県立学校の緊急耐震対策など県内経済への波及効果の大きい事業や県民の安全・安心を確保するための取組を進めることとしております。
この「宮崎県の財政」は、県民の皆様に県の財政状況を広く知っていただくため、年2回公表しているもので、今回は、平成24年度当初予算の概要及び平成23年度下半期の財政運営の状況等を主な内容としております。県民の皆様には、この冊子を通じて本県財政の状況について御理解いただき、今後の県政運営に積極的に御助言、御協力を賜りますようお願いいたします。

平成24年6月26日

宮崎県知事河野俊嗣